MD松尾のヒット解析:3DS、値下げで本体品切れも 関連ソフトも好調

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 1~7日は「プロサッカークラブをつくろう7 EURO PLUS」(PSP、セガ)が首位を獲得。想像以上の売れ行きで、日韓戦で日本代表が大勝したことも追い風になったのでは。2位は、テレビアニメも好評放送中の人気マンガ原作の「トリコ グルメサバイバル!」(PSP、バンダイナムコゲームス)。こちらも好調だった予約の流れがそのまま実売にもつながっています。小学校高学年以上のユーザーが対象で。ロングセラーも見込めそうなタイトルです。3位の「あつめて!カービィ」(DS、任天堂)は「トリコ」よりやや下の小学校低学年あたりが主なユーザーで、住み分けができているようです。

 8~14日は、11日ニンテンドー3DSの値下げがあったおかげで大商いとなりました。一番人気は7月に発売されたばかりの「フレアレッド」で、「アクアブルー」「コスモブラック」の順ですが、店舗によっては欠品している色も出たほど。ソフト部門でも、2位に入った「スーパーポケモンスクランブル」(ポケモン)はもちろん、「ゼルダの伝説 時のオカリナ3D」(任天堂)も前週比で5倍近くの売れ行きにはね上がりました。また、連休中にテレビCMが投入されたこともあり、「ワンピース アンリミテッドクルーズSP」(バンダイナムコゲームス)も躍進しています。なお、ソフト部門のトップは「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G」(PSP、カプコン)で、市場全体では「スーパーポケモンスクランブル」と順位が入れ替わるかもしれません。

 ◇今週の動き

 お盆明けということもあって強力な新作タイトルが少ないため、首位は安定した売れ行きの「みんなのリズム天国」(Wii、任天堂)と予想。2位は「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G」で、3位を「スーパーポケモンスクランブル」と「あつめて!カービィ」が争う展開と予想しています。

 ◇ランキングは次の通り (1~7日・TSUTAYA調べ)

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1位 プロサッカークラブをつくろう7 EURO PLUS(PSP)

2位 トリコ グルメサバイバル!(PSP)

3位 あつめて!カービィ(DS)

4位 みんなのリズム天国(Wii)

5位 オール仮面ライダー ライダージェネレーション(DS)

6位 ディズニー エピックミッキー(Wii)

7位 実況パワフルプロ野球2011(PSP)

8位 実況パワフルプロ野球2011(PS3)

9位 太鼓の達人ぽ~たぶるDX(PSP)

10位 デビルサバイバー2(DS)

 ◇(8~14日・TSUTAYA調べ)

1位 モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G(PSP)

2位 スーパーポケモンスクランブル(3DS)

3位 プロサッカークラブをつくろう7 EURO PLUS(PSP)

4位 みんなのリズム天国(Wii)

5位 あつめて!カービィ(DS)

6位 トリコ グルメサバイバル!(PSP)

7位 ゼルダの伝説 時のオカリナ3D(3DS)

8位 実況パワフルプロ野球2011(PSP)

9位 オール仮面ライダー ライダージェネレーション(DS)

10位 太鼓の達人ぽ~たぶるDX(PSP)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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