井上真央:クランクアップで涙 「泣きたくないのに…」 NHK朝ドラ「おひさま」

「おひさま」クランクアップセレモニーに登場した井上真央さん
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「おひさま」クランクアップセレモニーに登場した井上真央さん

 女優の井上真央さん(24)が主演するNHK連続テレビ小説「おひさま」が23日、同局放送センター(東京都渋谷区)でクランクアップし、井上さんが撮影終了後に行われたセレモニーに登場した。「この作品でたくさん泣きました。たくさん笑いました」とあいさつを始めた井上さんは「……もー、泣きたくないのに!」と言いながら大粒の涙をこぼした。

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 最後の撮影を終えた井上さんは、これまでの収録の様子などをまとめたVTRを「やだー!」と恥ずかしがったり、笑顔で見つめたりし、撮影終了のアナウンスには両手を上げて喜んだ。夫役の高良健吾さん(23)からの花束贈呈や、2人での写真撮影ではカメラマンに「こうやらなくていい?」と婚約会見で指輪を見せるような仕草をして余裕を見せていたが、あいさつを始めるとこらえ切れなかったように涙をこぼした。

 「たくさん幸せをもらいました」と話した井上さんは、「地震があったりして悲しいニュースが毎日流れて胸が張り裂けそうなときがあった。たった15分でも勇気とか生きる希望とかをいろんな人に届けられるんだということが原動力になって最後までできた気がします」とコメント。「陽子を超えるような役とまた巡り合うように、素晴らしい『おひさま』という作品を超える作品と巡り合うように、明日からまた頑張っていきたいと思います。もっと大きな太陽になってみなさんの前に戻ってこられるように頑張ります!」と力を込め、劇中で使う方言で「“ふんとに”ありがとうございました!」と笑顔で締めくくった。

 「おひさま」は、昭和7(1932)年に病気の母のため、東京から長野県の安曇野に引っ越してきたヒロイン・須藤陽子が、父と2人の兄に囲まれながら、青春や国民学校の教師、妻、母としての日々を生き、“そば”で人々をつないでいく物語。初回視聴率は18.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、05年以降では「芋たこなんきん」(06年)の初回20.3%に次ぐ高視聴率を記録し、8月22日までの期間平均視聴率は18.7%、最高視聴率は21.6%(7月30日)となっている。

 最後の収録は、10月1日に放送される同ドラマ最終回のラストシーンで、昭和32(1957)年、井上さん演じる陽子が安曇野の百白花(ひゃくびゃっか)の庭でたたずむ場面だった。

 セレモニーには井上さん、高良さんのほか、樋口可南子さん(52)、満島ひかりさん(25)、マイコさん(26)、串田和美さん(69)、寺脇康文さん(49)、永山絢斗さん(22)、歌手の平原綾香さん(27)も登場した。(毎日新聞デジタル) 

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