幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中のゲーム展示会「東京ゲームショウ2011」で15日、SNSサービス「GREE(グリー)」を運営する同社の田中良和社長が「ソーシャルゲームが巻き起こすパラダイムシフト」と題した基調講演を行った。
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田中社長は今後5年間、世界中で爆発的なスマートフォンの普及が見込まれる中、10億人が利用できるサービスを作りたいと抱負を語った。また家庭用ゲームとソーシャルゲームの対立のような論調には疑問があると語り、両方の良さを生かそうと呼びかけた。
田中社長はソーシャルゲームの流行は「通信」「流通」「販売」という三つの革新と表裏一体で進んだと分析。今後は電話・デジカメ・パソコンなどのコンピューターを用いた製品がスマートフォンに機能統合され、大量生産によって価格が劇的に低下し、全世界に普及するという見通しを示した。
「GREE」のゲームは基本料無料のアイテム課金方式が中心で、国内で約2500万人、全世界で約1億3000万人が利用しており、世界市場への進出を進めている。田中社長は南米やアフリカなどの新興諸国を中心に、今後スマートフォン上で、初めてゲームを体験する人が激増すると分析。収益化も重要だが、ゲームを通して社会のイノベーションに貢献したいと語った。
また田中社長は1977年生まれの「ファミっ子」で、「ドラゴンクエスト」「ストリートファイター2」などの人気ゲームに熱中し、大学生でインターネットを体験した世代。基調講演に先立って会場を一巡りした田中氏は「ソーシャルゲームより家庭用ゲームの方が面白そうに見える」と語り、さっそく予約したいゲームが何本もあったと話していた。(毎日新聞デジタル)
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