12月に初舞台「8人の女たち」を控える女優のマイコさん。映画版ではベルリン国際映画祭で8人の女優全員が銀熊賞を獲得したロベール・トマの戯曲に、浅野温子さん、荻野目慶子さん、加賀まりこさん、大地真央さん、戸田恵子さん、牧瀬里穂さん、南沢奈央さんとともに挑戦する。「どんな感情が出てくるか分からないので、自分自身も楽しみながら、先輩方から学べればと思います。8人の女性の何が起きるか分からない舞台を見ていただけたら」と意気込むマイコさんに、オフの過ごし方や今後の生き方について聞いた。(毎日新聞デジタル)
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映画やドラマの出演で多忙なマイコさん。プライべートでやりたいことは「山登りです。高尾山(東京都八王子市)レベルなので、もうちょっと本格的な山に登りたい。海外でもいいんですけれど、国内できれいなところに行きたい」と意外にアクティブだが、オフの日には「ひたすら寝ていたい(笑い)。本当に全然特別なことはしていないんです」と笑う。そんなマイコさんが、初舞台の前に終わらせたいと思っているのは「今ちょっとはまっている部屋の模様替え」だという。
マイコさんが目指す部屋の雰囲気は「ナチュラルなテイストのものが好きなので、精神的に優しい部屋にしようと思っています。白というか、アンティークっぽい茶系というか、ベージュ」と目を輝かせた。部屋に飾りたいのは「木の手作りのオブジェみたいなのがすごく好きで、ちょくちょく買って集めています。海外のアーティストの抽象的なオブジェ。目に優しい物やナチュラルな感じのものを集めています」と話す。
マイコさんにとって「落ち着く空間」だという部屋は、今まで模様替えをほとんどしなかったというが、「より自分が自分でいられる空間にしたい。ふと替えたいなと思った」と明かす。きっかけは、NHK連続テレビ小説「おひさま」だといい、「この作品で気持ちの面でも変わりましたし、『変わるなら今』だと思ったんです。ご一緒した人たちからいろんな影響と刺激を受けたので、私もちゃんとしないと、と思いました。それこそ生活パターンも食べ物も、もう26歳だから(笑い)、ちゃんとしようと」。女優としても、一人の女性としても、「おひさま」の経験は節目になったようだ。
そんなマイコさんに10年後の自分について聞いてみると「結婚、できてたらいいなあ。できなさそうなんですが(笑い)。結婚というか、両親を喜ばせられたらと思います。あと、女優として成長していられたらいいですね」と笑う。好みの男性のタイプを聞くと「私の仕事を理解してくれる方がいいですね。特殊な仕事だと思うので」と答え、あくまでも女優業を最優先にする考えだ。今後挑戦したい役は「今まで結構おっとりした役が多かったので、そうじゃない役をやってみたいですね。キツい性格の女性やたくましい女性」と答えたマイコさん。目標にする女優は「皆さん、それぞれ個性があって、魅力が違うので選べない」と困った様子で、「作り手側にもそうですし、見ている視聴者の方たちにとっても面白いなと思ってもらえる女優になりたいですね」と理想像を語った。
<プロフィル>
85年3月15日生まれ。A型。08年の映画「山のあなた~徳市の恋」で女優デビュー。09年は「カフーを待ちわびて」、「山形スクリーム」、「スノープリンス禁じられた恋のメロディ」、「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」と立て続けに映画に出演する。10年は映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」のほか、NHK大河ドラマ「龍馬伝」では語り部の岩崎弥太郎の妻・喜勢役でドラマデビューを果たした。また、その後もドラマ「新参者」(TBS系)にレギュラー出演。NHK連続テレビ小説「おひさま」に相馬(秦野)真知子役で出演中。舞台「8人の女たち」で念願の舞台デビューを果たす。同公演は「ル テアトル銀座 by PARCO」(東京都中央区)で12月9~25日、「森ノ宮ピロティホール」(大阪市中央区)で12年1月7~9日、「ウインクあいち」(名古屋市中村区)で12年1月13、14日に上演予定。問い合わせはQuarasエンタメ事務局(03・3779・2681、平日午前10時~午後6時)まで。東京公演は発売中。大阪公演は10月8日から、名古屋公演は10月29日から発売開始。