俳優の市村正親さん(62)が11日、東京・六本木のテレビ朝日で行われた12日から始まるBS朝日の主演ドラマ「王様の家」の制作発表会見に登場。家族のきずなを描いた同作にちなみ、妻で女優の篠原涼子さん(38)が第2子を妊娠していることについて、「僕は一人っ子だったので、新しい世界と出会えるのかなと思います」とにっこり。「普段は子供のいいなりです。嫌われないように付き合っています」と息子にデレデレな様子を告白した。
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ドラマは、「刑事定年」「家族法廷」に続く、BS朝日のワンセットホームコメディーの第3弾。市村さん演じる主人公のニュースキャスター・平井陽介は業界で「キング」と呼ばれ、彼の発言は株価をも動かすほどだった。しかし、家庭内では“超”がつく頑固オヤジ。一度言い出すと意見を曲げず、妥協で済ませることを嫌う。家族にとっては扱いづらい存在だが、心根は弱い者いじめを許さない優しい男という平井の姿を通して“家族のきずな”を描く。
会見には、岡田奈々さん、要潤さん、佐津川愛美さん、劇団EXILEの春川恭亮さん、吉岡澪皇さん、石倉三郎さんも登場。今回がドラマ初主演の市村さんは「舞台では主演をやっていますが、テレビではちがうと思って拒んでました。でも台本を読んでぷっと噴いたりぐっときたり、いい話かなと思って引き受けました」と出演理由を明かした。
カットをせずに長い間カメラをまわし続ける「長まわし」と呼ばれる撮影手法について、市村さんは、「23~24ページの1シーンが一番長かったです。でも、舞台に比べたら短い」といいながら、「せりふを覚える時間が少なかったから大変だったけど、いい緊張感の中でやれた。僕は好きでした」と演劇界のベテランの余裕を見せた。
12年間家出をしていた30歳の長男役を演じた要さんについて、市村さんは「うちの3歳の息子が、こんなふうにふらふらしていたらどうしようって思いましたけど、うちの息子はそうはならない!」と親バカぶりを発揮し、ドラマでは23歳の長女役からきつい言葉を言われるシーンがあったが、「娘が大きくなってあんな目で見られたら、いたたまれなくなっちゃう」と心配していた。
市村さんは、「各回にほれ込めるせりふがあった。市村さんはこのせりふが好きなのかなあと感じとってもらえたらうれしいです。ぜひ第2弾もやりたい!」と力強くアピールした。ドラマは12日からBS朝日で毎週水曜午後10時に放送。(毎日新聞デジタル)
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