今年3月に末期の直腸がんで余命宣告を受けた俳優・入川保則さん(72)が初主演する映画「ビターコーヒーライフ」(横山浩之監督)の主題歌に、歌手の中(あたり)孝介さん(31)が歌う「遺書の書き方」が起用された。同曲は歌手の中村中(あたる)さん(26)が作詞作曲を手がけたもので、死を意識することで、生きる喜びや幸せを願う気持ちがあふれると歌っている。
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「ビターコーヒーライフ」は、脇役としてドラマ、映画などで活躍してきた入川さんの初主演映画。元刑事の喫茶店マスターは、20年前に関わった殺人事件の容疑者の娘を、養女として育ててきた。しかしマスターは、末期がんで自身の余命が短いことを知り、養女の父親の無実を晴らそうと奔走する……という物語。福島県白河市などで撮影を行った。
入江さんは現在、神奈川県厚木市の病院で、延命治療や手術などを受けずに療養中で、幸せを感じながら生きているという。その入川さんの状況と、映画、詞の内容がリンクしたことから同曲が主題歌に起用された。
先日、中さんが入川さんの病室を訪問すると、入川さんは「(曲を)初めて聴かせてもらったときに、泣けました」と感想を伝えた。中さんが、がんの宣告を受けて変わったことを聞くと「一日一日を大切に生きようと思っている。今は、毎日が楽しくてしょうがない。朝、目が覚めたとき、今日も生きていると感じる。それがうれしい」と答えた。
「遺書の書き方」は中さんが、10月に発売したアルバム「キセキノカケラ」(3059円)に収録されている。映画「ビターコーヒーライフ」は12年5月公開予定。(毎日新聞デジタル)
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