ソニーの新型携帯ゲーム機「プレイステーション(PS)Vita」が17日午前7時、全国の家電量販店などで一斉に発売された。発売カウントダウンイベントが開かれた東京・渋谷の「SHIBUYA TSUTAYA」には、一足早く手に入れようという熱心なファンらが列をつくり、発売直前には50人が並んだ。ライバルの任天堂携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」は8月に実施した1万円の値引き効果などで今月、累計販売300万台を突破しており、年末商戦に向け携帯ゲーム機対決に注目が集まっている。
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「PSVita」は、液晶より薄型のディスプレーで、黒い映像などがより鮮明に見える有機EL(5インチ)を実装、PSPの4倍の解像度を誇る高性能携帯ゲーム機。Wi-Fi通信、携帯電話回線(3G)を備えるなど通信機能を充実させており、ゲーム機の前面ディスプレーと背面の両方にタッチパッドがあり、ジャイロセンサー、加速度センサーの技術も使われている。価格はWi-Fiモデルが2万4980円、3G・Wi-Fiモデルが2万9980円。10月に事前予約を受け付けたところ、インターネットでは20分で“完売”し、東京都内の大手量販店でも約700人の列ができて話題になった。
17日の早朝の東京都内は3度と冷え込んだが、「SHIBUYA TSUTAYA」では、早朝から列ができた。16日の午後7時から待ち、一番乗りだった東京都北区の男性会社員(33)は「PSPより映像がさらに奇麗になるのが魅力。これから仕事だが終わって遊びたい」と話していた。ソニーの平井一夫副社長は「PSVitaは究極のポータブルエンターテインメントとして開発した商品。新しい遊びを提案したい」と話していた。 (毎日新聞デジタル)
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