SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第8話 弱虫で泣き虫!人魚姫しらほし
12月22日(日)放送分
美少女キャラクターが名作を朗読してくれるiPhoneアプリ「朗読少女」。これまでに50万ダウンロードを突破する人気アプリとなっている。「朗読少女」で、本の朗読をしてくれるキャラクター、乙葉しおりさんが「朗読倶楽部」の活動報告と名作を紹介する「乙葉しおりの朗読倶楽部」。第51回は夏目漱石の「吾輩は猫である」だ。
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皆さんこんにちは、乙葉しおりです。
週末はいよいよクリスマスですね。
23日の祝日(天皇誕生日)と合わせて、どこかへお出かけになっている方も多いのではないでしょうか?
クリスマスにまつわる物語と言えば、先日ご紹介したオー・ヘンリーさんの「賢者の贈り物」が浮かびますが、他にもイギリスの文豪チャールズ・ディケンズさんが毎年発表していた「クリスマスブックス」、中でもその1作目となる「クリスマス・キャロル」は有名ですよね。
強欲な商人スクルージさんの前に現れた、かつての仕事仲間マーレイさんの亡霊と、過去・現在・未来をつかさどる3人のクリスマスの精霊のお話。
皆さんお勧めのクリスマス・ストーリーはなんですか?
お話は変わって、クリスマスが過ぎればいよいよ年末。
皆さんは、もう年賀状は出されましたか?
私も今年はたくさんの年賀状を書きました……いえ、「書いてます」という方が正しいでしょうか(>_<)
実は量が多くて、まだ書ききれてないんです……。元旦に配達が間に合うように、このコーナーが終わったらラストスパートをかけたいと思いますっ。
年賀状は受け付け時期に投函(とうかん)すれば1月1日に届くことでおなじみですけど、この制度は今から100年以上前の1899年に始まったものだとか。
明治・大正・昭和を通じた文豪の皆さんも、今の私みたいに年賀状の締め切りに追われていることがあったのかもしれないと思うと、ちょっと不思議な気持ちになりますね。
ではここで、朗読倶楽部のお話です。
今回は1年の締めくくりということで、朗読倶楽部での大掃除の様子をお話ししたいと思います。
朗読倶楽部の部室は図書館の中にある司書控え室ですが、のどを使う活動をするのでほこりは大敵ですし、普段からできるだけこまめにお掃除することを心がけています。
そんなわけで、部室のお掃除はそう広くないこともあって問題なく終わったのですが、朗読倶楽部の大掃除はそこでは終わりません。
次は部の蔵書……本のお掃除が待っています。
朗読倶楽部の本は図書館で使われなくなった古い本ですから、表面が汚れていたり、折り目があったり、ページが外れそうになっていたりとさまざまです。
これらを補修して大切に使うように心がけていても、背表紙との接着がはがれてきてしまうこともありますから、来年もお世話になるためにみんなで再度補修をします。
さらに部室を間借りしている先生のために隣の司書室のお掃除を手伝った後は、みんなで打ち上げ。
「忘年会」って呼ぶほど苦労はしていませんし、忘れたくない思い出ばかりなので、みんな「お疲れ様会」って呼んでますけれど、これで朗読倶楽部の今年の活動が終わるのです。
皆さんも、今年1年お付き合いいただき、本当にありがとうございました。
来年もまた、よろしくお願いします。
よいお年を!(*^^*)
■しおりの本の小道 夏目漱石「吾輩は猫である」第2回
こんにちは、今回は前回に続き夏目漱石さんの長編作品「吾輩は猫である」をご紹介していきたいと思います。
今回は全11章の中から、1905年の4月から6月にかけて発表された第3章から第5章までを取り上げてみます。
【第3章あらすじ】
「吾輩」の飼い主である苦沙弥先生宅に、近所の実業家、金田夫人が来訪します。
大きな鼻が特徴的な彼女を「鼻子」と名付ける吾輩。
鼻子さんは、苦沙弥先生を慕う元教え子の「水島寒月」さんを、娘のむこ候補の一人として考えているので素行を聞きたいと切り出します。
もとから実業家嫌いの上、彼女の横柄な態度が気に入らない苦沙弥先生は始終不機嫌に応対するのですが、一連のやり取りで鼻子さんが方々の人間を探偵代わりに使って寒月さんのことを調べまわっていることがわかります。
これはあまりに公平を欠くと感じた「吾輩」は、猫の忍び足の特性を生かして、金田邸へ情報収集に赴くのですが……。
【第4章あらすじ】
寒月さんへの同情は忘れ、人間のルールに縛られず自由に歩き回る快感を感じて、今日も金田邸に忍び込む「吾輩」。
お屋敷には苦沙弥先生の同窓生、鈴木籐十郎さんが呼び出されていました。
金田夫妻は前回失敗してしまった寒月さんの素行調査のため、金田家に出入りしていて先生とも面識がある彼に聞き込みをしてくるよう頼むのですが……
【第5章あらすじ】
夜もふけた苦沙弥先生宅。
子供は寝つき、先生はいつも通り本を開いた後に1ページも読まないうちに眠り、細君(先生の奥さん)はいびきを、お手伝いの下女は歯ぎしりをしながら、寝入ってしまいました。
「吾輩」がそんな一家の寝相の悪さにあきれていると、台所の雨戸をたたく音が……。
初めはネズミかと思った吾輩でしたが、雨戸を開ける音に人間の侵入者……「泥棒」だと気づいて……。
次は第6章以降をご紹介していきますので、次回もよろしくお願いします。
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