ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
美少女キャラクターが名作を朗読してくれるiPhoneアプリ「朗読少女」。これまでに50万ダウンロードを突破する人気アプリとなっている。「朗読少女」で、本の朗読をしてくれるキャラクター、乙葉しおりさんが名作を紹介する「乙葉しおりの本の小道」。第56回は尾崎紅葉の「金色夜叉」だ。
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皆さんこんにちは、乙葉しおりです。
2月3日は節分。
最近は恵方巻が目立っていて、豆まきの影が薄くなっているような気もしますけど、もっと影が薄いのは「柊鰯(ひいらぎいわし)」ではないでしょうか?
柊鰯は、焼いた鰯の頭を柊の葉がついた小枝に刺して玄関先に飾るもので、豆まきと同じように魔よけの効果があると言われています。
どちらも食べ物を食べる以外の用途に使うので、粗末にしているイメージがあるのでしょうか?
豆まきの方は大声を出しますから、近所迷惑でできない……などということもありそうです。
そんな方は、全国のお寺や神社で「節分祭」「節分会」と呼ばれる、豆まきイベントに参加してみるのはいかがでしょうか?
実は私も、学校の放課後に倶楽部のみんなと節分会の一つに参加してきたんですけど、とっても盛況でしたよ(^−^)
ちなみに私のお家では、節分のイベントは毎年「豆まき」「恵方巻」「柊鰯」と全部行っているんですけれど、節分祭から帰宅したら玄関に鰯の頭が飾られていませんでした。 今年は取りやめたのかと思ってお母さんに聞いてみたら、なんと!
カラスに食べられちゃったそうです……(>_<)
ではここで、朗読倶楽部のお話……3度目の大会出場の思い出、第4回です。
いよいよビブリオバトルの大会当日、私たち朗読倶楽部はそれぞれの「お勧めの本」を持って会場内にいました。
この大会では、「参加者は審査員として、自分のチーム以外の人が発表した中で一番良かったプレゼンに投票すること」がルールになっていたので、順番待ちで控えるような時間もなく、参加者全員のプレゼンを鑑賞することができるんです。
私の場合、控えの時間はプレッシャーでついつい余計なことを考えてしまいがちになるので、無いほうがありがたかったりするんですが、参加者の皆さんのプレゼンがどれも上手なので、これはこれで自信を無くしてしまいそうになったりもしました(>_<)
でも、みんなとても楽しそうで、紹介されていく本がどれも面白そうなんです。
お陰で自分の出場のことも忘れて、次々と紹介される本のタイトルをさかんにメモしていました。
その中で朗読倶楽部の活動をご紹介すると、みかえさんは語りのスローテンポを逆に利用して「ヒーリングの本」を癒やし系の声たっぷりで語り、会場の反応も好感触な様子でした。(ちなみにこれは部長さんのアイデアによるものでした)
その部長さんはというと、最近読んだばかりだというライトノベルを(「布教活動」と呼んでいました……)情熱たっぷりに語り……若干叫んでいたところもあったり、プレゼンというより魚河岸のような雰囲気もありましたが……ともかくこちらも好評でした。
そして、ほぼ最後になっている私の順番が迫ってきた時、見覚えのある人が壇上に立っていたんです。
それは、前回の大会出場の時にお話しした、あの三つ編みおさげの彼女でした……と、いうところで、今回はここまでです。
次回もまた、よろしくお願いしますね(*^^*)
■しおりの本の小道 尾崎紅葉「金色夜叉」後編
こんにちは、今回は前回に続き尾崎紅葉さんの長編作品「金色夜叉」をご紹介していきたいと思います。
貫一さんがお宮さんを足げにする別れのシーンで有名な「金色夜叉」は、1897年1月1日から1902年5月11日まで、全6部・235回にわたって新聞紙上に連載されました。
二人のロマンスが話題を呼び、大正から昭和にかけて数多くの映画も製作されています。
・金色夜叉 前編(1897年1月1日から2月23日まで連載)
・金色夜叉 中編(1897年9月5日から11月6日まで連載)
・金色夜叉 後編(1898年1月14日から4月1日まで連載)
・続金色夜叉 (1899年1月1日から1901年1月27日まで連載)
・続続金色夜叉 (1901年1月30日から1901年4月8日まで連載)
・新続金色夜叉 (1902年4月1日から5月11日まで連載)
ご覧の通り連載時は作者の尾崎紅葉さんが病気がちだったこともあって休載が多く、当時の読者は先の展開をなかなか読むことができずにやきもきしていたようです。
その後、連載は再開されることなく作家として勤めていた新聞社を退社し、胃がんのため35歳の若さでこの世を去られてしまったために未完となってしまいました。
ですが連載当時から人気の作品でしたから、このまま終わらせてしまってはもったいないと、他の作家さんたちによって続編が執筆・発表されたんです。
その中で尾崎紅葉さんの門下生の一人、小栗風葉さんが手がけた正統派に一番近い作品が「終編金色夜叉」です。
最後の連載から7年後の1909年に発表された「終編」は、尾崎紅葉さんが金色夜叉の筋書きを記載した「腹案覚書」をもとに書かれているのですが、オリジナルの覚書ではなく間違って筆写された覚書を使ったため、筋書きに矛盾があり、小栗風葉さんが独自の解釈でそれを解決したために覚書とは内容が異なる点もあります。
でも「金色夜叉」を読んで続きが気になった方は、一度読んでみるといいかもしれませんよ。
※本コラムをしおりさんが朗読する「乙葉しおりの朗読倶楽部」がiPhoneアプリ「朗読少女」のコンテンツとして有料配信しています。
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