お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんが監督を務めた映画「大日本人」「しんぼる」「さや侍」が9日、フランス・パリの文化施設「シネマテーク・フランセーズ」で特集上映されることが明らかになった。同館で特集上映が組まれるのはアルフレッド・ヒチコックやスティーブン・スピルバーグさんなど世界的に認められた監督のみで、3作品での上映は異例といい、松本さんは「プロ野球でいうと入団して2年目ぐらいの選手が名球会に入ったぐらいすごい話だと思うし、うれしいこと」と喜びのコメントをしている。
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「シネマテーク・フランセーズ」は、1936年の創設以来、4万本以上の世界中から集められた映画をはじめ、初期のカメラや機材、衣装、セット、ポスターなど、映画に関する膨大なコレクションを保管するフランス政府出資の私立文化施設。同館で上映されることは全映画人の憧れでもあり、映画の殿堂でもある。特集上映が行われた監督は、ヌーベル・バーグを代表する巨匠フランソワ・トリュフォーやジャン・リュック・ゴダールさん、黒澤明、今村昌平など、映画界の巨匠に限定されている。
松本さんは6日、シネマテーク・フランセーズを表敬。同特集のプログラムディレクターのジャン・フランソワ・ロジェさんの案内で、23日に松本さんの作品が上映される「アンリ・ラングロア・スクリーン」や、7日からスタートしたティム・バートン展などを観覧した。松本さんは「日本でももう少しこのすごさを伝えてもらいたいですね。“まっちゃん監督”と言われるように軽く見られてるというか、『ダウンタウン松本』というテレビのイメージが強いですからね」と話した。
松本さんの作品が特集上映されることについてロジェさんは「彼(松本さん)へのオマージュをささげるという意味を込めて特集上映しました。彼の作品はフランスではまだ公開されていないので、それを1本ずつ上映し、まだ彼を知らない人に対して発見していってもらいたい」とコメント。「『大日本人』は“怪獣映画”、『さや侍』は“侍映画”といったふうに日本映画を見直していたり、また、からかっているように独創的な日本映画への視点を提供している。そこにはユーモアとシュールレアリズムがちりばめられている」と松本作品を大絶賛した。
「大日本人」「しんぼる」「さや侍」は23日に「シネマテーク・フランセーズ」で特集上映。(毎日新聞デジタル)
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