ヤマザキマリさんの人気風呂マンガを実写化した映画「テルマエ・ロマエ」の完成報告会見が22日、東京都台東区の銭湯「梅の湯」で行われた。世界初となる“銭湯”会見に登場した、主演の阿部寛さんは「不思議な感じ。和の雰囲気と、(報道陣の)カメラの機械的な感じ……今まで見たことがない」とめずらしがり、「天井が高くて気持ちいい。(身長が高い)僕としてはうれしい」とうれしそうに話した。また、共演の市村正親さんは「子どものころを思い出します。今度はぜひ長男とこの銭湯に来たい」と語った。
ウナギノボリ
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「テルマエ・ロマエ」は、「コミックビーム」(エンターブレイン)で連載中のヤマザキさんの異色の“風呂”マンガで、10年に「マンガ大賞2010」と「第14回手塚治虫文化賞短編賞」をダブル受賞。映画では、主人公のローマ帝国の浴場設計技師・ルシウスを阿部さんが演じている。ルシウスは浴場づくりのアイデアに悩んでいたある日、現代の日本の銭湯にタイムスリップし、「平たい顔族(日本人)」のマンガ家志望の真実(上戸彩さん)と出会う。そこで目にした新たな発見を次々とローマ帝国の風呂に生かし、ローマで名声を得ていく……というストーリー。4月28日に全国東宝系で公開予定。
古代ローマ人を日本人キャストが演じるということで、イタリアのチネチッタスタジオで行われた撮影現場では、俳優同士「誰が一番顔が濃いか」という話題や、それぞれの似顔絵大会で盛り上がったという。会見に同席した宍戸開さんが「現地でアンケートをとったら、北村一樹が一番だった」と明かすと、上戸さんは「みんな現地の人よりはるかに濃かったです。引き立っていました」と内心は同等と感じていたそう。しかし市村さんが「濃いから、この作品にも出られたわけだしね」と感謝すると、阿部さんも「こういう出会いができるとは思っていませんでした」と笑顔で返していた。(毎日新聞デジタル)
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