ブルース・リーの師匠として知られるイップ・マン。その子ども時代から青年期を描いた香港映画「イップ・マン/誕生」(10年、ハーマン・ヤウ監督)が日本で公開中だ。往年の香港アクション映画の常連だったサモ・ハン・キンポーさんとユン・ピョウさんが頑張っている姿に心が躍った。
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1905年の中国広東省。6歳のイップ・マンは義兄のイップ・ティンチーとともに詠春拳武館に預けられ、修業が始まった。1年後、宗師(サモ・ハンさん)が倒れて、一番弟子のツォンソウ(ユンさん)が後を継いだ。イップ兄弟が青年に育ったある日、街でチンピラを倒したイップ・マンを見て、副市長の娘ウィンセン(クリスタル・ホアンさん)が恋心を抱く。だが、妹弟子のメイワイ(ローズ・チャンさん)もまた、イップ・マンに思いを寄せていた。香港に留学中、詠春拳の達人と出会い、ますます技を磨くイップ・マンだったが、故郷では次第に戦争の影が忍び寄っていた……という展開。
自身も6歳から武術を始め、実際に詠春拳の使い手でもあるというデニス・トーさん演じるイップ・マンは、ドニー・イェンさんが演じたときほどカリスマ性はないものの、まだ上り坂の途中にある青年期にふさわしい新鮮さにあふれていた。優等生っぽい風貌が、誠実に見えて好感が持てる。作品的には派手さに欠けるが、初恋物語的な要素もあって、さわやかだ。サモ・ハンさんとユンさんは「拳神 KENSHIN」(01年)以来、9年ぶりの共演となったのも見どころだ。新宿武蔵野館(東京都新宿区)ほか全国で順次公開中。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
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