ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
80年代に大ヒットしたアニメ「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」の続編として4月1日から放送される「聖闘士星矢Ω(オメガ)」(テレビ朝日系日曜午前6時半)が話題だ。23年ぶりの続編で、前作の主人公で「青銅(ブロンズ)聖闘士」の星矢が最高位の「黄金(ゴールド)聖闘士」として登場、その若き“後継者”たちが活躍するというストーリー。新作の発表後には、海外からも反響があるほどで、聖闘士たちの新たな活躍に注目が集まっている。(毎日新聞デジタル)
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「聖闘士星矢」は、週刊少年ジャンプ(集英社)で85~90年に連載され、コミックスは3500万部以上を誇る車田正美さんの人気マンガ。「小宇宙(コスモ)」と呼ばれる特別な力を駆使して、繰り出す拳は空を裂き、けりは大地を割るという「聖闘士(セイント)」の物語で、戦いの女神・アテナの生まれ変わりの少女・沙織と、それを守る少年・星矢(セイヤ)らが、仲間とともに地上を支配しようとする悪へと立ち向かう。ギリシャ神話の世界観を反映させ、天馬星座(ペガサス)や龍星座(ドラゴン)などの星座をモチーフにした置物「聖衣(クロス)」を分解すると、よろいのように身にまとえる設定、主人公が繰り出す「ペガサス流星拳」など必殺技が、当時の少年たちの心をつかんだ。
86~89年にはテレビアニメ化もされたが、海外でも大人気となった。日本以外にも世界で50以上の国と地域で放送され、主題歌「ペガサス幻想(ファンタジー)」は、日本語の歌詞のまま熱唱されるほど。放送直前の今月30日深夜1時には第1話の映像を、日本だけでなく、フランスとブラジル、台湾で公開するのも、海外での人気を考えてのことだ。
「Ω」は「究極」「続編」という意味を込めて名付けた。伝説の聖闘士・星矢を目標にする光牙とその仲間たちが、女神・アテナをさらい、世界を支配しようとする巨悪・マルスを倒すために立ち上がる、という物語だ。前作との違いは、新たな聖闘士たちが美形になり、彼らがまとう聖衣も、体の線が出る現代風のデザインにし、アクションシーンが映えるようにしたことだ。
一方で、沙織は光牙の育ての親として登場し、星矢は人馬宮の守護として、命がけでアテナを守り、死後も聖闘士たちを導いたアイオロスと同じ「射手座(サジタリウス)」の聖闘士となっている。第1話では、おなじみの必殺技を披露し、星矢とともに戦った聖闘士たちも要所で出てくるなど、前作のファンにはたまらない仕掛けも施されているという。前シリーズから引き続き星矢を演じる古谷徹さんは「世界中で愛してくれる人がたくさんいる作品。『古谷の星矢がまた見たい』という声を聞いているので感無量です。絶対、ヒットさせたい」と力強く語っていた。
テレビ朝日の松久智治プロデューサーは「親子二世代で見られるアニメを企画したときに、アイデアとして出てきたのが『星矢』だった」と明かす。また、「星矢はやられてもやられても立ち上がっていく。小宇宙を燃やすような熱さがある。いまそれを伝えたい」と震災からの復興にも思いを込めているという。
「星矢」が日本だけでなく世界の人たちも魅了していることについて、松久さんは「友情や技の格好よさもありますが、登場キャラクターにはみんな影があって、そこに引かれるのでしょう。新作でも何かを背負っている感じは作りたい」と話している。新たな聖闘士たちが、どんな輝きを放つのか注目だ。
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