武井咲:“絶世の美女”常盤御前役で大河初出演 清盛と義朝の男気に“萌え”

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大河ドラマ初出演を果たした武井咲さん=NHK提供

 女優の武井咲さんが、松山ケンイチさん主演の「平清盛」(NHK総合、毎週日曜午後8時)で大河ドラマ初出演を果たした。8日放送された第14回でみすぼらしい身なりの娘として初登場した武井さんは、“絶世の美女”と言われた後の源義経の母・常盤御前役で「時代劇を演じるのも初めてに近い経験ですし、動かせない歴史という枠の中で実在の人物を演じるプレッシャーは、ありますね。現代の役だったら、台本を読んだ時点でパッとイメージが浮かぶんです。でも今回はなかなかそうはいかなくて……」と役作りの苦労を語った。

 ドラマで武井さん演じる常盤御前は、庶民でありながら、その美貌によって源義朝(玉木宏さん)に見初められて側室となり、後の源義経を出産。平治の乱後、平家に命を救われて清盛(松山さん)の側室となる役どころ。初登場は、市場で酒を酌み交わす清盛と義朝の前に現れて酒を買ってくれと請い、清盛と義朝がその美貌に驚く……というシーンだった。

 物語の舞台となる平安時代末期について「本を読んだりインターネットで調べたりして勉強している」という武井さんは、常盤御前について「悲運な女性だと聞いていたんですが、実際の彼女はとても強く、魅力的な女性だったんだろうと思う。自分のために、そして他人のためにしっかりと生きる正義感の強い女性」と思いをはせた。そして「感情に流されない強さがある。そういうたくましさは、似ているのかな。すべての行動に意味があって、それをちゃんと考えて実行するという態度も、すごく分かる」と共感している。

 また常磐御前を愛することになる清盛と義朝について「この2人を含めて当時の男性がもっている男気はすごく魅力的。『行ってまいる!』とか言われると……今で言うところの“萌(も)え”ってこんな感じなのかな」と笑顔を見せた。清盛の義母・宗子役の和久井映見さんの名前を挙げ、「宗子のもつ包容力の大きさ、常になにごとも引き受ける器の大きさをせりふだけで表現なさってらして……。私も言葉だけでそこまで表現できる女優さんになりたいですね。こういう偉大な先輩とご一緒できるもの大河ドラマならではの貴重な経験だと思いますから、頑張りたいと思っています」と意気込んでいる。

 15日放送の第15話「嵐の中の一門」は、清盛の母親違いの弟・家盛(大東駿介さん)は、左大臣・藤原頼長(山本耕史さん)の策略にはまり、落馬して命を落とす。その後、忠盛(中井貴一さん)は、鳥羽院(三上博史さん)への忠誠を改めて誓い、高野山の宝塔再建を清盛の名代で推し進めようと進言する。また頼長と対立する摂政・藤原忠通(堀部圭亮さん)は、都中から美女を集めて入内する娘の雑仕女(ぞうしめ)にしようとしていた。心弾まない常盤(武井さん)だが、義朝に諭され、1000人の女の中で随一の美女に選ばれる……という物語。(毎日新聞デジタル)

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