椎名桔平:復讐劇に対峙する刑事役熱演 「相棒」監督で重厚サスペンス

椎名桔平さんが主演するドラマスペシャル「灰色の虹」=テレビ朝日提供
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椎名桔平さんが主演するドラマスペシャル「灰色の虹」=テレビ朝日提供

 俳優の椎名桔平さんが5月19日放送のドラマ「灰色の虹」(テレビ朝日系)に主演し、心に傷を抱えた刑事役を熱演していることが23日、明らかになった。「冤罪(えんざい)」と「復讐」をテーマに人気刑事ドラマ「相棒」シリーズメーン監督の和泉聖治さんがメガホンを取り、婚約者を殺害された過去を持ち、冤罪被害者が引き起こす復讐劇に立ちはだかる刑事を演じる。

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 ドラマは、日本推理作家協会賞山本周五郎賞を受賞している人気作家の貫井徳郎さんの代表作となる同名小説が原作。婚約者を殺害された過去にさいなまれながらも5年ぶりに現場復帰した京都府警捜査1課の刑事・山名省吾(椎名さん)は、弁護士、刑事、検事が次々と殺されていく連続殺人事件に、吹越満さん演じる刑事・小西晃次とコンビを組んで捜査を始め、やがて、7年前の殺人事件でぬれぎぬを着せられ、恋人の前で逮捕され、冤罪被害者となった青年・江木雅史(塚本高史さん)による復讐の可能性にたどり着き……という物語が描かれる。

 椎名さん、吹越さん、塚本さんのほか、江木の元婚約者役で星野真里さん、江木の母親役で風吹ジュンさんも出演。江木の事件を担当した刑事を寺島進さん、江木事件の担当検事を渡辺いっけいさん、同事件の担当弁護士を神保悟志さん、同じく裁判官を大杉漣さんが演じ、江木の事件で唯一の目撃情報を提供した会社員役で高嶋政伸さん、山名の上司役で伊武雅刀さんも出演するなど豪華キャストが集結した。

 椎名さんは「婚約者を殺害されるという事件から5年、心の傷を抱えたまま現場に復帰した刑事が、復讐劇と対峙(たいじ)する中で人間として再生していくストーリーで、とても難しい役どころに挑戦しています。風吹さん、塚本さんをはじめ、魅力的な役者陣がそれぞれのキャラクターをしっかり自立させていて、主人公の山名のみならず共感できる目線がたくさん存在するドラマです。冤罪や犯罪被害者の心情など、簡単に善悪だけで測ることのできない心の部分を描いていますので、ぜひご覧ください」とコメントを寄せている。

  佐藤凉一プロデューサーは、「深遠なテーマ、緻密な構成、ぐいぐいと引き込まれるストーリー展開……。原作が発刊された時から、ぜひとも映像化したいと思わせた作品でした。その当時から主役の山名は、椎名さん以外にはいないと思っていました。豪華なキャスト陣にも恵まれ、そしてそれを束ねるのはベテランの和泉監督。必ずや手応えのある、見る価値を持つ作品に仕上がるという確信を手にしつつあります」と自信を見せている。

 ドラマスペシャル「灰色の虹」は5月19日午後9時から放送予定。(毎日新聞デジタル)

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