第35回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリに輝いた「わが母の記」(原田眞人監督)が28日から公開される。昭和を代表する国民的作家・井上靖の自伝的小説を映画化したもので、原作者の“分身”である主人公・伊上洪作を役所広司さんが、その母・八重を樹木希林さん、洪作の三女・琴子を宮崎あおいさんが演じている。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
小説家の伊上洪作は、幼いころ、母に捨てられたという“記憶”から、彼女に対して複雑な心境を抱いていた。そんな中、物忘れがひどくなる一方の八重の面倒を、家族と2人の妹とみることになる。映画は、徐々に記憶を失っていく八重と、それを見守る子供たち、そして八重の自分に対する“本心”に気付いていく洪作を、静かに描いていく。
さあ、泣きなさいといわんばかりの演出はここにはない。悲しい場面はあるが、どこかサバサバとしていて、笑いさえ漏れる。それぞれに“わが母”の姿を八重に重ね、自分が感じるところで笑い、あきれ、もちろん涙する人もいるだろう。そんなふうに、誰もがどこかに共感できる作品だ。
役所さんはもとより、樹木さん、宮崎さんら出演者の演技が重厚で素晴らしい。洪作の妻役の赤間麻里子さん、長女役のミムラさん、次女役の菊池亜希子さん、そして、洪作の2人の妹、キムラ緑子さんと南果歩さん、さらに洪作の運転手の三浦貴大さんに至るまで、すべての人物が厚みのある描かれ方をしており、しっくり収まっている。28日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のアニメ「呪術廻戦」のテレビアニメ第2期「懐玉・玉折」に登場する高専時代の五条悟らをデザインし…
タレントの黒柳徹子さんの著書「窓ぎわのトットちゃん」(講談社)が、「最も多く発行された単⼀著者による自叙伝」として12月14日、ギネス世界記録に認定された。1981年3月6日に刊…
松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)の第32回「小牧長久手の激闘」が、8月20日に放送される。家康(松本さん)は秀吉(ムロツヨシさん)側の1…
アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバーの松村沙友理さんが、6月9日発売のムック本「じゃらん酒旅BOOK 2022 保存版」(リクルート)の表紙に登場する。
アイドルグループ「乃木坂46」のデビュー10周年記念公式ムック「N46MODE(エヌヨンロクモード) vol.2」(光文社、5月10日発売)の裏表紙が5月5日、公開された。