東京・秋葉原で地産地消の実現を目指す「秋葉原菜園」プロジェクトの12年度のキックオフイベントが8日、日本農業新聞社(東京都台東区)の屋上にある「秋葉原菜園」で開催され、秋葉原のメイド喫茶やメイド居酒屋などのメイド店員や、秋葉原が好きなボランティアらが、稲の苗の植え付けをはじめとする農業体験を行った。
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同プロジェクトは、メイド店員による地球温暖化啓発イベント「うち水っ娘」などを実施している「秋葉原で社会貢献を行う市民の会リコリタ」と日本農業新聞社がコラボレーションして、09年から実施。4年目を迎える今年は、パッケージに美少女キャラクターなどをデザインして販売している“萌え米(もえまい)”ブランドの中から、秋田県の「鹿角の萌えみのり」と「JAうご あきたこまち」、広島県の「高野町産こしひかり」、大阪府の「きぬむすめ」の4ブランドから種もみや苗などを分けてもらい、種もみは協力店で芽出しをした後、秋葉原菜園でバケツを田んぼ代わりにして稲を栽培する。
キックオフイベントには「秋葉原コスプレカフェ&バー声優のたまご」、「コエコプロジェクト」などの4団体が参加。各萌え米の種もみを各店の代表に受け渡したほか、JAのバケツ稲プロジェクトから譲り受けた芽の出ている種もみの植え付けのほか、萌え米「鹿角の萌えみのり」やサツマイモの苗の植え付け、昨年から育てているというショウガの植え付け、イチゴの水やりを行った。
「JAM アキハバラ」の店員なぐもさんは「今日は作業するぞ!と気合を入れてきました」と田植えに励み、同店のことみさんも「土に触れる機会がないので楽しくてしょうがない。ひんやりするのが気持ちいい」と笑顔を見せた。メイドカフェ「ぴなふぉあ」の店員ちぃさんは「お米料理ではきりたんぽが一番好き。土をほじほじする作業が超楽しい! 早くきりたんぽが食べたいです」とはしゃいでいた。
菜園の管理人を務める成田朋之さんは「秋葉原の文化と農業のコラボで、農家を助けたい。各地の萌え米を秋葉原で働くメイドさんが“お米っ娘”として育て、『萌え』というテーマで都市と農村をつないで農業啓発を目指したい」と語り、収穫時期には、秋葉原で「お米っ娘マーケット(コメケ)」の展開して、米を販売したいと意気込んだ。稲の成長の様子や今後のイベント情報は、同菜園のブログで紹介される。(毎日新聞デジタル)