女優の真木よう子さんが、09年11月からNHKで放送された連続ドラマの映画化「外事警察 その男に騙されるな」(堀切園健太郎監督、6月2日公開)に出演。警視庁公安部外事課を題材に、国際テロを未然に防ぐために組織された外事警察のメンバーが諜報(ちょうほう)活動を行う物語。その諜報活動に巻き込まれる主婦・奥田果織を演じた真木さんに、映画の撮影中のエピソードなどについて聞いた。(毎日新聞デジタル)
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真木さんが演じる奥田果織は、言葉を話せない一人娘の琴美と再婚相手の正秀と3人で幸せに暮らしていたが、日本での核テロの可能性を知って捜査を始めた外事警察の住本健司(渡部篤郎さん)とその部下・松沢陽菜(尾野真千子さん)に弱みを握られ、夫をスパイするよう持ちかけられ、娘も危険にさらされるというキャラクターだ。
住本らに追い詰められ、緊迫したシーンが多かった真木さんだが「やっていて不思議な爽快感があった」という。「(松沢)陽菜にも住本にも言いたいことを言っているし、きちんと母親として娘を救い出す。役の中でちゃんと発散できていた」と振り返り、「テンションが常に高い役だったから、家に帰りたくないって思ってました。決して気持ちのいい役ではないけど、ずっと果織でいたほうが、さらにいいものが撮れるんじゃないかという欲があって。自分の日常が邪魔でした」と少しおどけながらも、女優の顔を見せる。
主人公・住本を演じるのはドラマに続き渡部さん。住本は任務遂行のためなら手段を選ばない非情さから「公安の魔物」と呼ばれている。その部下で、外事警察や住本の行いに反発する松沢陽菜を尾野さんが演じるほか、田中泯さん、石橋凌さん、遠藤憲一さん、余貴美子さんらが出演している。
真木さんは渡部さんについて「すごく好きな俳優さんなんです。すごく細かいことに気づいてくれる」と全幅の信頼を置いているようで、「大事なシーンで(私が)テストの段階でなんとなく腑(ふ)に落ちなくて『渡部さん、今のシーン大丈夫でした? やりにくくなかったですか?』って聞いたら、それですべてをくみ取ってくれて監督と話し合ってくれた。とても頼もしかった」とうれしそうに話した。
また、女性同士で激しい口論を繰り広げるシーンを演じた尾野さんとの芝居には「(尾野さんは)女優さんだけど男らしい頼もしさがあるから、思いっきりぶつかっていけたのがすごくうれしかった」と仕上がりに満足げだ。真木さんは自分自身を、女優同士で激しい芝居をする際に「大丈夫かなとか思っちゃったりする性格」と分析しているが、「(尾野さんは)対抗して向かってきてくれた」といい、「頼もしい役者さんばっかりだった。一緒にやってて向き合ってくれた」と手応えを感じているようだった。
次回は真木さんのプライベートや生き方について聞く。
まき・ようこ。1982年10月15日生まれ。千葉県出身。01年に「DRUG」で映画デビューし、06年に「ベロニカは死ぬことにした」で映画初主演した。同年、映画「ゆれる」で第30回山路ふみ子映画賞新人女優賞を受賞。07年から放送されたテレビドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」(フジテレビ系)で紅一点のSP・笹本絵里を演じて人気を博し、08年のオムニバス形式の連続ドラマ「週刊真木よう子」(テレビ東京系)で主演したほか、10年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」で、福山雅治さん演じる坂本龍馬の妻・お龍を演じた。最近のおもな作品にテレビドラマ「カレ、夫、男友達」(11年、NHK)、「運命の人」(12年、TBS系)、映画「モテキ」「指輪をはめたい」「源氏物語 千年の謎」(いずれも11年)がある。
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