注目映画紹介:「ミッシングID」 実際の大リーグの試合中に撮影した緊迫のラストシーン

(C)2011 Lions Gate Films Inc.All Rights Reserved.
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 「トワイライト」シリーズのジェイコブ役で一躍スターダムにのしあがったテイラー・ロートナーさん主演の映画「ミッシングID」(ジョン・シグルトン監督)が1日に封切られた。ロートナーさんが演じるのは、子供時代の自分の写真を児童誘拐事件の被害者サイトで見つけてしまった高校生ネイサン。彼は命懸けの逃避行を続けながら、自分の出自を探ろうとするアクションエンターテインメント作だ。

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 なりゆきで彼と一緒に逃げることになる幼ななじみのカレンを演じるのは、ミュージシャンのフィル・コリンズさんを父に持ち、「プリースト」(11年)や、9月公開予定の「白雪姫と鏡の女王」(ターセム・シン監督)で白雪姫に抜てきされたリリー・コリンズさん。ほかに、「スパイダーマン2」(04年)のアルフレッド・モリナさん、「ハリー・ポッター」シリーズのジェイソン・アイザックスさん、「エイリアン」シリーズ、「アバター」(09年)のシガーニー・ウィーバーさんらベテランが脇を固める。メガホンをとったのは「ボーイズ’ン・ザ・フッド」(91年)、「ワイルド・スピードX2」(03年)などで知られるシグルトン監督だ。

 一部、「ボーン・アイデンティティー」を思い起こさせる設定があり、事実、宣伝文句にも“ジェイソン・ボーン”や“アイデンティティー”の文字はあるが、二番煎じと敬遠するほどではない。展開が先を急ぐあまり、途中、腑(ふ)に落ちない点はあったが、アクション映画としては十分楽しめた。実際の大リーグのパイレーツ対メッツ戦の試合を利用して撮影されたというラストシーンも、緊迫感の盛り上げに一役買っていた。1日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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