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11月3日(日)放送分
ボクシングのWBO世界ウェルター級王者のマニー・パッキャオ選手(フィリピン)と同スーパーライト級王者のティモシー・ブラッドリー選手(米)が米ラスベガスの「MGMグランド ガーデン・アリーナ」で激突するウェルター級タイトルマッチをWOWOWが10日午前10時から生中継する。“最強”と呼ばれるパッキャオ選手の注目の一戦を前に、元WBA世界スーパーフライ級王者の飯田覚士さんに見どころを聞いた。(毎日新聞デジタル)
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パッキャオ選手は95年に16歳でプロデビューし、これまで59度、リングに上がり、フライ級やSバンタム級など6階級で世界王座となった名選手。対するブラッドリー選手は、29戦無敗のスーパーライト級の王者で、今回は階級を一つ上げてウェルター級でパッキャオ選手に挑戦する。
飯田さんは、パッキャオ選手を「今、世界ナンバーワンといっても過言ではないスーパースター。スピードとパワー、テクニックを兼ね備えています」と絶賛。そのプレースタイルについて「パンチ力が強く、ピンチでも勝つ。打たれたら、打ち返して、窮地をしのぎます。そして、一瞬のワンパンチで相手を倒す。プロフェッショナルな技術に裏打ちされた技で衝撃的なKOを見せてくれます。倒された相手が大の字になって動けなくなるシーンを何度見たことか」と説明する。
元王者の飯田さんが驚くことがあるほど型破りなプレーもパッキャオ選手の魅力だという。飯田さんは「コンビネーションに度肝を抜かれます。いい意味で期待を裏切ってくれるんです。解説するときは、集中して見ないといけなくて、疲れるのですが……。皆さんも試合を見るときは集中してください」と話す。
対するブラッドリー選手について「スーパーライト級では敵なしでした。一般的に軽い階級の方がスピードがあるといわれていますが、ブラッドリーは群を抜いてスピードがある。パッキャオよりもスピードがあるといわれています」と話し、パッキャオ選手との戦いを「パッキャオは左利きですが、ブラッドリーは何度も左利きの選手に勝っている。一方、パッキャオは自分を研究してくる選手に勝ち続けている。お互いが逃げない戦いになると思います」と予測する。
さらに、飯田さんは今回の戦いの見どころを「世界中のボクシングファンはこの2、3年、パッキャオと(WBCウェルター級王者)フロイド・メイウェザーJrのビッグマッチがいつ行われるかを注目しています。そんな中、メイウェザーは“らしい”勝ち方をしているけど、パッキャオは最近“らしくない”勝ち方をした試合がありました。パッキャオは今回の戦いで相手をKOで倒して、ビッグマッチにつなげたいと思っているはず。そこにも注目すると面白いと思います」と語った。
飯田覚士(いいだ・さとし) 69年生まれ。愛知県出身。飯田覚士ボクシング塾ボックスファイ会長。88年、岐阜経済大学入学と同時にボクシング部に入部。90年にバラエティー番組「天才たけしの元気が出るテレビ!!」(日本テレビ系)の企画「ボクシング予備校」に出演し、番組出演時にプロテストに合格する。91年、緑ジムからプロデビューし、97年にWBA世界スーパーフライ級のタイトルを獲得。現在、子どもの学習能力と運動能力を向上させるプログラムを開発、実施しているほか、ボクシングの底辺拡大のためにテレビやラジオ、講演、イベントに出演している。
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2024年11月06日 01:00時点
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