女優の小雪さんが12日、東京・上野の国立西洋美術館で13日開幕する美術展「ベルリン国立美術館展 ~学べるヨーロッパ美術の400年~」を一般公開に先駆けて鑑賞した。同展の音声ガイドのナレーターを務めた小雪さんは、日本初公開となるフェルメールの「真珠の首飾りの少女」を前に「何かをすごく待ちわびているような、また強いメッセージを出しているような。幸せに満ちた光や色づかいを感じますね」と感想を語り、1月に第1子を出産したことから、「家族で来られたらいいですね。でもまだ5カ月なのでわからないかな」とにっこり。「子供をいろんなところに連れていっていいものを見せられたら、それは口で何かを教えるよりも真実味があるのでいいと思います。そして、子供自身がいろんなことを感じることが大事だなと思います」と母の顔を見せていた。
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同展は、「真珠の首飾りの少女」をはじめ、ボッティチェッリ、ミケランジェロの素描、リーメンシュナイダーの彫刻など107点を展示。15世紀イタリア・ルネサンスの宮廷文化から、18世紀ロココの時代まで約400年にわたるヨーロッパの美術を堪能できる。
同展で配布される音声ガイドシートには、全24個の音声ガイド番号が用意されており、聞きたい作品番号にタッチすると、小雪さんの音声ガイドが流れる仕組みになっている。09年に日本人で初めてバン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した盲目のピアニスト・辻井伸行さんが作曲・演奏した「ベルリンの小径にて」をBGMに、プロローグからはじまり、「15世紀・宗教と日常生活」や「17世紀・絵画の黄金時代」などの時代背景、作品ごとの解説が行われる。
自身の音声ガイドを聞きながら鑑賞した小雪さんは、「自分のナレーションを聞きながら回るのはちょっと恥ずかしいものですね」と照れ笑いしつつも、「とても新鮮な仕事でしたし、歴史あるものに携わることができて幸せに思います」と笑顔を見せた。
「ベルリン国立美術館展」は、国立西洋美術館で6月13日~9月17日開催。午前9時半~午後5時半(金曜日は午後8時)。休館日は月曜日(ただし、7月16日、8月13日、9月17日は開館、7月17日は休館)。一般1500円、大学生1200円、高校生500円。(毎日新聞デジタル)