アメコミヒーロー「スパイダーマン」が活躍する映画シリーズの新作「アメイジング スパイダーマン」(マーク・ウェブ監督)で、主人公役のアンドリュー・ガーフィールドさんをはじめ出演者とウェブ監督らスタッフが来日し、東京都内で記者会見を開いた。3歳のときから原作コミックの大ファンというガーフィールドさんは、映画の好きなシーンを聞かれて「このキャラクターが3Dで見られるのはものすごいアイデア! 自分が本当に飛んでいるような、スパイダーマンになれるような気持ちで見られます。といっても、僕は彼ですが、僕はどこにいるんだ、誰なんだという混乱しながら見ました……」と勢いよくスパイダーマンの魅力を語った。
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「スパイダーマン」は、1962年に「マーベル・コミック」に登場した人気キャラクター。映画は、サム・ライミ監督がトビー・マグワイアさん主演で映画化し、人気シリーズとなり、02~07年に3作が公開された。平凡な青年だったピーター・パーカーが特別なクモにかまれて不思議な力を手にし、「スパイダーマン」としてさまざまな敵に立ち向かっていく姿を描いており、今回は、キャスト・スタッフを一新し、これまで描かれなかったピーターの知られざる一面が描かれている。
アンドリューさんは、スパイダーマンについて「ピーター・パーカーは、僕が3歳のときから重要な役割を果たしている。彼が僕の人生を形づくったともいえるような影響力のある作品ですね。あこがれた彼に成りきれたことは名誉です。(前作でスパイダーマンを演じた)トビー・マグワイアさんを受け継げた!」と熱を込めて語った。肝心の好きなシーンについては「いっぱいありすぎて……。僕の出ていないシーン、スタントの人が演じたところ。全部のシーンです!」といい、最後に日本語で「(話しすぎて)ゴメンナサイ……」と、恥ずかしそうに頭を下げ、会場から笑いを誘った。
スパイダーマンに選ばれた時について聞かれると、アンドリューさんは「本当に純粋に喜びの気持ち、夢がかなったという気持ちです。言葉ではとても表せないし、歌にしても絵画にしても表せない。今まで生きてきた中で一番素晴らしい気持ちでした」と語ったが、初めて赤いスーツを着たときの感想を聞かれると「スーツは、かゆかったです。非常に着心地が悪い、トイレに行くのも時間がかかる。ですから、夢はそこですべて崩壊しました」とちゃめっ気たっぷりに答えて会場を盛り上げつつ、「スーツは苦労もありましたが美しい。時々喜びがふつふつとわいてくる、そんな気持ちです」と答えた。
会見には、ウェブ監督、ヒロインのグウェン役のエマ・ストーンさん、コナーズ博士役のリース・イーバンスさんも登場。前回の来日で「すてきなファーストキスがある」と明かしていたストーンさんはキスシーンについて「私は気に入っているけれど、人気のシーンになるかは皆さんの意見。私は客観的に見られない」と断りつつも、「ピーターがスパイダーマンと知ったすぐ後にキスがある。発見と同時のキスは、私は素晴らしかったと思います」と期待を盛り上げていた。
映画は30日に日本で世界最速公開される。(毎日新聞デジタル)
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