徳重聡:2時間ドラマ初主演で過酷な登山ロケ

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 俳優の徳重聡さんの2時間ドラマ初主演作となる「山岳刑事(やまでか) 日本百名山殺人事件」(TBS系・8月20日放送)の会見が30日あり、北アルプス・白馬連峰の標高約2100メートル地点まで毎日登ってから撮影をしたという徳重さんは「役の設定通り山のど素人だったんで、最初は正直言って『撮影開始まで2時間くらい歩くってどうなんだろう』と思った」と、過酷な登山ロケの苦労をこぼしたが、「日がたつにつれて山が楽しくなってきたので大歓迎!」と早くもシリーズ化に意欲を見せた。

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 ドラマは、梓林太郎さんの「百名山殺人事件」(徳間文庫)が原作。雄大な北アルプスの名峰を舞台に、雪崩で恋人を失った徳重さん演じる新任の熱血刑事が次々と起きる遭難事件の謎を解き明かす山岳サスペンス。山岳救助隊長役で鈴木砂羽さん、山のベテラン刑事役で大杉漣さんが出演するほか、南野陽子さん、羽場裕一さんら多彩なキャストが顔をそろえる。

 2時間ドラマでの初主演について、徳重さんはプレッシャーはなかったといい、「撮影中に感じるのかと思ったんですが、共演者が明るくって僕が何かしなくてもいい現場の雰囲気ができあがっていた。変な意気込みが生まれてこなくて助かった」と振り返った。山の知識については、徳重さんは「大股でさっさと登ってはいけない、手を振って歩いてはいけないとか、僕は間違いだらけで指導を受けました」と苦笑したが、「山の天気に恵まれたのもあって、毎日いい空気が吸えて、いつもと変わらないロケ弁がやたらとおいしい。楽しくてしょうがない撮影期間でした」と笑顔を見せた。

 撮影では、ザイルを使ったがけでのアクションシーンもあったといい、徳重さんは「多少アクションをやってきて、怖くないと思われているんですけれど、怖いですね」と明かした。ロケ中には共演者の大杉さんが誕生日を迎えたといい、「(還暦祝いの)赤いちゃんちゃんこならぬ、赤いジャージをプレゼントしたら、喜んですぐに着てくださった。落ち着いた赤だったので、思った通り似合ってらっしゃった」とエピソードを語った。

 徳重さんは「山の楽しさをぜひ皆さんにも知ってほしいし、山で気を付けなきゃいけないことも、このドラマを見てもらえば分かる。普通の刑事ドラマにない山特有の謎解きも面白いと思う」と力強くアピールしていた。

 「山岳刑事(やまでか) 日本百名山殺人事件」は、TBS系で8月20日午後9時~10時54分放送。(毎日新聞デジタル)

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