音楽とマンガを創作するユニット「感傷ベクトル」の最新アルバム「シアロア」の発売記念番組「感傷ベクトル『シアロア』発売記念特番~みんなで観賞ベクトル~」が9日、ニコニコ生放送で放送された。番組には、同アルバム曲と連動したウェブマンガ「シアロア」のピクチャードラマで声を担当している声優の木村良平さん、佐藤利奈さん、高橋美佳子さん、生田善子さんが出演。作品について木村さんは「各話、短いストーリーなのに心が動かされる。どこか共感できるというか、引っかかる部分がある」と絶賛し、佐藤さんは「どれもちょっとした“感傷”が描かれていて面白い。その一部になれるのはうれしかった」と出演した感想を語った。
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感傷ベクトルは、ボーカル、ギター、ピアノ、作詞、作曲、作画を担当する田口囁一(しょういち)さんとベースと脚本を担当する春川三咲さんの2人組。「シアロア」は2人が自身のホームページで11年6月から、有料のオリジナル曲1曲と無料のマンガ1話という構成で、毎月発表した全10話の作品で、正体不明の音楽ユニット「シアロア」の存在をきっかけに登場人物が周囲との絆を深めていく群像劇。マンガのコマとせりふを組み合わせたピクチャードラマは、「ストロボライツ」「シルク」「ラストシーン(cut:B)」の3作品が制作され、「ニコニコ動画」「YouTube」の感傷ベクトルチャンネルで公開されている。
「ラストシーン(cut:B)」に出演した高橋さんは、アフレコ収録を振り返り「モノローグとセリフ部分が続く役柄で、ほぼ自分しか話さないような設定に緊張していたんです。それで、マイクの前に立ったら頭が真っ白になって、逆に雑念がなく演じられた。多分、台本の力だと思うんですけど」と明かし、同作品で共演した生田さんは「私は別のストーリーにも登場する役だったので、そのバックグラウンドが伝わるように演じました」と語った。
ストーリー別にアフレコ取材を行っていたため、「シアロア」について4人がそろって語り合うのは今回が初めて。番組後半では箱に入った質問を引き、それに答えながらフリートークをするなど終始、和気あいあいの会話が繰り広げられた。番組収録を終えた感想を、木村さんは「笑いました!」と笑顔で話し、佐藤さんは「お互いの作品を見ているのですが、みんなの話を聞いてそれぞれがどのようにアフレコしたのか違いが分かって面白かったですね」とコメント。また、MCを担当した鷲崎健さんは「シアロア」で一番好きな作品を「ラストシーン(cut:B)」と明かし、後輩の女の子から告白されるシチュエーションに触れ、「ああいう青春送ってみたかったな」と話し、笑いを誘った。
なお、番組には、感傷ベクトルの2人も声のみで出演し、田口さんは「キャストの皆さんのお陰ですてきな仕上がりになった」、春川さんは「非常にいい出来。ピクチャードラマで興味を持っていただけたら、原作マンガと音楽も僕らのホームページでチェックしてほしい」とアピール。東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の「コミックマーケット(コミケ)82」の12日に「シアロア」のブースが出展されることも告知された。(毎日新聞デジタル)
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