東京・秋葉原のAKB48劇場で人気アイドルグループ「AKB48」を卒業した前田敦子さん(21)が27日、同グループメンバーとして出演した最後の公演の終演後、劇場があるビルのバルコニーに衣装姿のまま登場。歩道からあふれるほど集まった出待ちのファンに拡声器で「みなさん、気をつけて帰ってください。ありがとうございました」とあいさつし、ビル周辺は騒然となった。
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わずかな間、登場した前田さんは、にこやかに笑い、ファンに両手を振った。大勢のファンは大喜びで「あっちゃーん!」と声援を送り、前田さんの姿を収めようと携帯電話などをかざし、係員の「押さないで!」という声が響いた。前田さんがビル内に姿を消した後もファンらは、係員に帰宅を促されながらも、劇場から出る前田さんの姿をひと目見ようと劇場周辺にとどまり、午後10時過ぎに前田さんらメンバーの退出を見届けると、どこからともなく拍手が起こっていた。
この日は、当初、卒業公演に入れないファンのために、前田さんの最後の劇場入りをお披露目することも予定されていたが、警察の指導により中止に。それでも昼過ぎから劇場周辺の道路に多数のファンが続々と詰めかけ、大型の車が入るとメンバーが到着したと勘違いしたファンが車道ぎりぎりまで押し寄せるなど一時騒然となっていた。
14歳でAKB48に1期生として加入して以来、“不動のエース”としてグループを引っ張ってきた前田さんは同日夜、05年12月8日の初日からから立ち続けてきた同劇場のステージで、AKB48としての活動に終止符を打った。(毎日新聞デジタル)