俳優の織田裕二さんが7日、東京・有楽町の映画館で行われた映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」(本広克行監督)の初日舞台あいさつに登場した。シリーズ完結編となる本作。長年演じた主人公・青島のトレードマークである緑色のコートを司会から手渡された織田さんは、ステージ上で大きなアクションでコートを羽織り、「撮影が終わって、このコート着ないんだなって思っていたら、夏の舞台あいさつで(着ることができた)。『踊る』を支えてくれた皆さんの前で、最後にこのコートを着ることができて、感謝しております」と目を潤ませ、「15年間、本当に本当にありがとうございました……」と言葉をつまらせながら、ファンに感謝していた。
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舞台あいさつの前には、映画館の前の道路を約40メートル封鎖して、キャストが練り歩くレッドカーペットも行われた。沿道に集まった約2000人のファンを前に興奮気味の織田さんは「最高です。本当に夢みたい」と「踊る」シリーズのプロモーションとしては初というレッドカーペットを喜んでいた。
「踊る大捜査線」は97年1月にフジテレビ系で連続ドラマとしてスタート。3本のスペシャルドラマが作られ、98年には1作目の映画「踊る大捜査線THE MOVIE」が公開。その後、03年、10年と続編が公開され、2作目「踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」は観客動員1260万人、興行収入173億5000万円という大記録を樹立するなど、国民的な人気作となった。
劇場版4作目で最後となる今作は、湾岸署管内の国際環境エネルギーサミットの会場で発生した誘拐事件から始まる。被害者は射殺体で発見され、犯行には警察が押収した拳銃が使用されていた。緊急捜査会議が開かれるが、所轄の捜査員には一切の情報が開示されず、やがて第2の殺人が発生。さらに、捜査の過程である嫌疑がかけられた青島(織田さん)に辞職勧告があり……というストーリー。室井役の柳葉敏郎さん、すみれ役の深津絵里さん、真下役のユースケ・サンタマリアさんらおなじみのメンバーに加え、物語の鍵を握る犯人・久瀬役にSMAPの香取慎吾さんが出演する。
舞台あいさつには、織田さんのほか、柳葉さん、ユースケさん、内田有紀さん、水野美紀さん、小栗旬さん、香取さんらが登場した。映画は全国東宝系で公開中。(毎日新聞デジタル)
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