「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズの神山健治監督が、石ノ森章太郎の未完の傑作SFマンガを劇場版アニメ化した「009 RE:CYBORG」が27日、公開される。最新アニメーション技術と昭和の名作が融合した。2013年の現代を舞台にした完全オリジナルストーリーで、神山監督が脚本も手がけた。アニメ作品からNHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」までこなす川井憲次さんが音楽を担当した。
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ロンドン、ベルリン、上海、豪州で超高層ビルの同時多発爆破事件が起きた。かつて世界を救ったサイボーグの9人の戦士は、各々で活動していた。リーダーの009こと島村ジョー(声:宮野真守さん)は東京・六本木で一人暮らしをしていた。3年に一度、記憶を消されて、高校生活を繰り返していたのだ。ジョーが六本木でガールフレンドに会っていると、東京の高層ビルの爆破が起こる。呼びかけにより記憶を呼び覚ましたジョー。やがて、サイボーグたちはギルモア博士によって集められる……。
世界に誇る日本のアニメーションとはこういう作品のことをいう。壮大なテーマといい、最新技術といい、言葉にすると「カッコイイ!」の一言のみで、見たときの衝撃が語れないほどだ。3Dのコンピューターグラフィックス(CG)で描かれる009の加速装置にゾクゾクする。閃光、巻き上がる煙、ビル崩壊で飛び散るガラス……。緻密な表現を挙げればキリがないが、最新技術を使いながら、あえて日本人の目に慣れ親しんでいる2Dのセルアニメーションのような絵を目指したという。この挑戦が面白い。手描きのアニメの持つダイナミックさや温かみが表現されている。
キャラクターデザインが変化して、007や008までイケメンになったあたりは、9人の個性のデコボコ感が好きだったのに……と思わないでもなかったが、ここは「スタイリッシュな統一感が生み出された」と解釈しよう。とにかく圧倒されること間違いなし。映画館で見ることをお勧めする。27日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
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