突然ですが占ってもいいですか?
M!LK&磯村勇斗&志尊淳&冨永愛&堀田真由
1月11日(日)放送分
テレビドラマや映画化もされた「モテキ」で知られる演出家の大根仁さん(43)が10月28日、東京都写真美術館(東京都目黒区)で無料ワークショップを開催し、大根さんがこれまで手がけてきた作品を紹介しながら、テレビ業界に入ろうと思ったきっかけや20~40代のそれぞれの年代での仕事への姿勢や転機など、「モテキ」以前の自身について語った。
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小学校高学年のころからテレビ業界に興味を持っていたという大根さんは、倉本聰さんが脚本を手がけたフジテレビの連続ドラマ「北の国から」(81年)の第1回を見たとき「ものすごいものが始まった」と子供心に衝撃を受けたという。その後、たまたま書店で見つけた「北の国から」のシナリオを手に取ったことから、ドラマ作りに興味を持った。
また、83年にスタートした山田太一さん原作・脚本の連続ドラマ「早春スケッチブック」(フジテレビ系)にも影響を受けた。両作品ともフジテレビで数多くのドラマを手がけていた富永卓二さんが演出しており、大根さんは「富永さんはとことんテレビ屋。お茶の間を常に意識している。サービス過剰ということではなくて、テレビドラマというお茶の間に伝わりやすいサイズ、編集、音楽の付け方をしていて品があって好きだった」と振り返る。「(ドラマ作りには)演出家の仕事が大きいんだということを何となく思った」のもこのころだった。
その後大根さんはマージャンと雑誌「宝島」に代表されるような80年代カルチャーにはまった高校時代を送り、映像系の専門学校に進学。在学中に制作したプロモーションビデオ(PV)が当時、専門学校に講師で来ていた映画監督の堤幸彦さんの目に留まり、賞を受賞した。その縁で堤さんと秋元康さんが作った番組制作会社「SOLD OUT(ソールド・アウト)」に入社、AD(アシスタントディレクター)としてキャリアをスタートした。深夜の情報番組からテレビドラマからコンサート演出まで幅広い現場を経験し、各ジャンルの仕事のやり方を学んだという。「20代はいろいろな現場に行って雑多に仕事をした時代。器用に仕事をこなせてはいるが、しかしピタッとくるものはなかった時代」と振り返る。
30代に入り「とりあえず食えてはいるが、この状態でやっているわけにはいかないな」とうすうす感じていたという大根さんは、99年に足を運んだ野外ライブ「フジロックフェスティバル」で転機を迎える。パンクロックバンド「Hi-STANDARD」のライブを見て「やっぱりエンターテインメントってすごい」と打ちのめされたという。「フジロックはパフォーマーと観客が対等で、互いに信頼し合っていてなめ合っていない。お客さんが一番楽しむというエンターテインメントの基本を見せつけられて、自分もちゃんとやらないとだめだと目が覚めた。フジロックみたいなものを作りたい!」と強く感じ、「自分のやりたいことを真剣に考えるようになった」のが31歳のころだった。その後、フジテレビの深夜バラエティー番組「少年タイヤ」の企画でドラマ「室温~夜の音楽~」(02年)の演出を手がけ、「ライブ感のある映像を撮りたい」という思いから、撮りたい映像があってその通りにカメラを配置して作っていくという“王道”のドラマの撮影手法ではなく、おおまかな指示をして自由にカメラマンに撮ってもらうライブ方式の撮影手法をテレビドラマにも応用した。「やっと自分のやり方が見えた。僕のオリジナリティーというものがあるとすれば、それが確立したのはこのドラマだった」と話す。
その後は「ヴァンパイアホスト」(04年)、「30minutes鬼」(05年)、「去年ルノアールで」(07年)、「週刊真木よう子」(08年)、「湯けむりスナイパー」(09年)といったテレビ東京を中心に深夜ドラマを担当し、「自分が納得いく作品ができるようになった」と実感するようになった。
一方で、脚本からDVDのパッケージまでこなし、一本の作品にかける時間が多くなっていた大根さんの収入は20代後半の収入の半分にまで減っていた。「仕事は充実、でも収入は減っている。40歳過ぎたらやばい」という現実に直面し、考えた結果、「自分に足りていないものはヒット作を作っていないということ」だった。「お客さんのことは考えているけれど、自分の気持ちが先行している状態に陥っている」と感じ、ヒット作を作りたいという思いから生まれたのが大根さん“初の”ヒット作「モテキ」(10年)だった。大根さんは会場に集まった150人以上の若手映像クリエーターに向けて「現場や仕上げが楽しいのは当たり前。その分脚本で苦しんで、自分を追い込んでほしい」と呼びかけた。
イベントは、「第25回東京国際映画祭(TIFF)」との連動企画で、アジアを中心に国内外の短編映画を上映する映画イベント「フォーカス・オン・アジア&ワークショップ」の一環として開催された。短編映画は映画祭以外でも「ブリリア ショートショートシアター」(横浜市西区)で通年上映されている。(毎日新聞デジタル)
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2026年01月13日 08:00時点
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