俳優の阿部寛さんが23日、東京都内で行われた映画「カラスの親指」(伊藤匡史監督)の初日舞台あいさつに登場。阿部さんは「監督は映画を本当に愛していらっしゃるから、僕はたばこを吸うシーンでテーク(取り直し)を20回重ねました。そのシーンをぜひ探してみてください」と話した。
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「カラスの親指」は、直木賞作家・道尾秀介さんのミステリー小説「カラスの親指 by rule of CROW’s thumb」(講談社文庫刊)が原作で、道尾さんの作品を初めて映画化した。元はサラリーマンだったが、ある事情で詐欺師となった武沢竹夫(阿部さん)は、暗い過去を持つ詐欺師の入川鉄巳(村上ショージさん)とコンビを組んでいた。そこへ石原さとみさん、能年玲奈さん演じる美人姉妹と姉の恋人(小柳友さん)が転がり込み、共同生活が始まる。しかし5人は人生を懸けて一世一代の大計画に挑むことになり……というストーリー。
石原さん演じるやひろの妹・まひろを演じた能年さんは「まひろはいろいろ(はっきりと)言っちゃう子で、阿部さんにこんなこと言っていいのかなと怖かった」と恐る恐る阿部さんに接していたことを明かすと、阿部さんは「能年さんは堂々としていましたよ」ときっぱり。石原さんも「能年ちゃんはテークを重ねても顔色一つ変えなくてすごいと思った」、村上ショージさんは「能年さんは私と似ている部分があって怒られていてもおいしそうにお昼ご飯を食べていました」と共演者が次々と“肝が据わった”能年さんの様子を明かした。能年さんは「落ち込んでいてもご飯はおいしいですよね」と“天然”ぶりを発揮し笑いを誘っていた。(毎日新聞デジタル)
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