5人組アイドルグループ「東京女子流」が22日、単独では初めてとなる日本武道館(東京都千代田区)でのライブに挑む。大舞台を前に、平均年齢14.8歳の若きメンバーは何を思うのか。「決まったときはびっくりして、うれしかったけど、今はちょっと不安でドキドキしている」と声をそろえる5人に、意気込みや夢などを聞いた。(毎日新聞デジタル)
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東京女子流は、リーダーの山邊未夢さん、新井ひとみさん、小西彩乃さん、庄司芽生さん、中江友梨さんの5人組で、10年1月に結成。「Limited addiction」(11年8月発売)などファンクやダンスミュージックを取り入れた楽曲が人気を集めている。武道館のステージは、6月に「AKB48」の指原莉乃さんがプロデュースしたイベント「指原莉乃プロデュース 第一回ゆび祭り~アイドル臨時総会~」で立った経験はあるが、単独公演は初めて。
メンバーは結成当時から「いつか武道館でライブを」という夢を持っていたといい、山邊さんは「ゆび祭り」で“夢の大舞台”に初めて立った際の感想を「思っていた以上に広かった」と話す。東京女子流は、キレのあるダンスが持ち味の一つということもあり、普段と異なる大きなステージでは、戸惑う場面があったようで、庄司さんが「ダンスがきれいにそろうのが女子流らしさ。(単独公演では)きれいに見えるようにしたい」と話すように、課題を明確にして単独公演に挑むようだ。さらに、今回の公演は、5月に日比谷野外音楽堂(東京都千代田区)で行ったライブと同様に土方隆行さん(ギター)や松井寛さん(キーボード)らバンドをバックにパフォーマンスを繰り広げる。中江さんは「楽器の迫力に負けないように歌わないといけない。頑張らないと」と気を引き締める。
メンバーは大舞台を前の準備に余念がなく、5月末から約2カ月間、“レベルアップ”のために「ゆび祭り」の出演以外の活動を休止し、歌やダンスのレッスンに力を入れ、体力作りにも励んだという。新井さんは、特訓の成果を「以前と比べてダンスがそろうようになりました。休止期間をもらえてよかった」と説明。“女子流の歌姫”とも呼ばれる小西さんは「(活動休止中の)課題曲には難しいバラードや『上を向いて歩こう』のアカペラがあった。(練習の)成果をお披露目するライブで、アカペラをやったときは、緊張して大変だったけど、終わった後、ファンの方に『すごくよかった』といわれてうれしかった。新しいことができた」とうれしそうに話す。
武道館公演で挑戦したいことを聞くと、山邊さんは「まだ、できるか分からないけれど、サインボールを(客席に向かって)投げるのが夢。クリスマスのイベントで、メッセージを入れた袋を投げたことはあるけど、前に飛ばなくて……」、中江さんは「ポップアップ(ステージの下から飛び出して登場すること)。『指祭り』のときは、1人しかできなくて、センターのひとみだけだったので、今度はみんなでやりたい」と目を輝かせながら語る。
東京女子流にとって今年は、日本武道館の公演以外にも、10月にシンガポールで開催されたイベントに参加し、初めて海外でパフォーマンスを披露するなど“初体験”が目白押しだった。山邊さんは、シンガポールでのライブを「女子流を知っている人がいるのかな……とドキドキだったけれど、たくさんの人が来てくれました。ボードを持って来てくれたり、一緒に歌ったり、踊ってくれた」と笑顔で振り返り、「女子流はデビュー当時からアジア進出を目標にしている。シンガポール以外にも香港や台湾でアルバムをリリースさせていただいているので、行ってみたい」と大きな目標を掲げる。
さらに、小西さんは「いつか東京ドームでもライブをやりたい」、山邊さんは「(横浜やさいたまスーパー)アリーナもやりたい」とさらなる飛躍に向けて期待に胸をふくらませていた。
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