山田洋次監督:文化勲章の喜びを語る 「映画界を代表して受け取った」

1 / 21

 山田洋次監督が12日、東京都内で行われた最新映画「東京家族」(13年1月19日公開予定)の完成披露試写会の舞台あいさつに登場。黒澤明監督、新藤兼人監督に続いて映画監督史上3人目となる文化勲章を受章したことについて「かなりびっくりしました」と明かし、「映画界を代表してもらおうと思いました。日本の映画界は厳しい状況にありますから、もっともっと頑張らないといけないし、国もサポートしないといけない。そういうことでもうれしい受章だと思いました」と改めて喜んだ。

あなたにオススメ

 映画は、山田さんの監督デビュー50周年を記念した作品として、小津安二郎監督の名作「東京物語」の舞台を12年5月の東京に置き換えたもの。瀬戸内海の小島から上京した平山周吉(橋爪功さん)、とみこ(吉行和子さん)の夫婦と、東京で暮らす長男の幸一(西村雅彦さん)、長女の滋子(中嶋朋子さん)、次男・昌次(妻夫木聡さん)ら家族の絆を描く。幸一の妻役で夏川結衣さん、滋子の夫役で林家正蔵さん、昌次の恋人役で蒼井優さんが出演している。

 舞台あいさつには、橋爪さん、吉行さん、西村さん、中嶋さん、夏川さん、林家さん、蒼井さんも登場。同日は小津監督の生誕110周年にあたるとともに、西村さんの52歳の誕生日でもあり、サプライズで祝福の垂れ幕が下ろされた。西村さんは「うすうす感づいていましたが……もったいないことで、本当にありがとうございます」と照れ笑い。その後、妻夫木さんの誕生日が翌13日であることが発表されると、妻夫木さんは「あと5時間後が誕生日なんですね。惜しいところが僕らしい」と苦笑いしていた。(毎日新聞デジタル)

写真を見る全 21 枚

映画 最新記事