SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第3話 驚愕の真実 大恩人くま
11月17日(日)放送分
マンガ、ライトノベルの専門店「まんが王八王子店」のバイイングマネジャー・日吉雄さんが、売れ筋商品を毎週報告する「本の王子様」。今回は特別編として、コミックスの年間ランキング(11年12月~12年11月)を基に、今年のマンガ事情を振り返ってもらいました。1位に輝いたのは5月に発売された「乙嫁語り」4巻(エンターブレイン)でした。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
年間ランキングは、森薫さんの「乙嫁語り」4巻が首位を獲得しました。熱心なファンが多いのが最大の特徴で、発売から3日分の売り上げが全体の3分の2を占めています。皆さん新刊の発売を待っていてわざわざ発売日までチェックして買いに来てくれました。一般的にコミックスは、巻数を重ねるごとに「発売日に買わなくてもいいや」と思われることが多いだけに、ファンの熱意がここまで順位を押し上げたといえるでしょう。また、森さんの短編集「森薫拾遺集」も3位にランクイン。なみいるシリーズ作を抑え、短編集がここまで上位に来たのもこうしたファンのおかげですね。
また、店頭でサイン会を実施したおかげもあって「ウィッチクラフトワークス」4巻が躍進。マンガ大賞を受賞した「銀の匙」2巻も大きく伸びました。今年もマンガ大賞の効果は大きく、エントリーされた作品はヒットしています。
振り返ってみると、売れる作品とそうでないものとの格差がより一層拡大し、今年のマンガ市場は厳しかったと言わざるをえません。ネットで話題になったりニュースで取り上げられたものが売れる一方で、そうした動きが見えなかったものはほとんど動きませんでした。また、マンガ雑誌の苦戦も大きく影響しています。雑誌を購入すると自分のお目当て以外の作品も目にするので、そこからファンになるケースも多いのですが、雑誌が売れていないことで、いい作品なのにお客さんの目に留まらないという状況が起きています。
13年も厳しい状況が続きそうな雰囲気ですが、一方で「ガンガンONLINE」で連載中の「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」など、ウェブコミックからのヒット作が生まれてきているのは好材料。こうしたことも踏まえながら、さまざまな取り組みが求められていくでしょう。
1位 乙嫁語り(4)
2位 ウィッチクラフトワークス(4)
3位 銀の匙(2)
3位 森薫拾遺集
5位 あまんちゅ!(4)
6位 To LOVEる ダークネス(4)
7位 ジョジョリオン(1)
8位 とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲(7)
9位 げんしけん(11)
10位 テルマエ・ロマエ(5)
ひよし・ゆう=マンガやライトノベルの豊富な品ぞろえで知られるマンガ専門書店「まんが王八王子店」のバイイングマネジャー。売れ筋を読み取り、お客のニーズを満たし続けるマンガ売りのプロ。
諫山創さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「進撃の巨人」の最終章となる「The Final Season(ファイナルシーズン)完結編」の劇場版「劇場版『進撃の巨人』完結編THE …
「攻殻機動隊」などで知られるマンガ家の士郎正宗さんの展覧会「士郎正宗の世界展 ~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」が、世田谷文学館(東京都世田谷区)で2025年4月12日から開催され…
宝島社がその年に人気のあったミステリーを発表するガイドブック「このミステリーがすごい!(このミス) 2025年版」が12月6日に発売される。11月14日に「週刊ヤングジャンプ」(…
2024年11月18日 17:00時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。