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11月21日(木)放送分
南北戦争後の1870年代を舞台に実在した、米国史上最も因縁の深いハットフィールド家とマッコイ家の闘争を描いた超大作歴史ドラマ「宿敵 因縁のハットフィールド&マッコイ」が、13年1月1~3日にWOWOWで放送される。ケビン・コスナーさん演じるアンス・ハットフィールド役を日本語吹き替え版で担当した大塚明夫さんは、コスナーさんの吹き替えを担当するのは今回が初めて。ビル・パクストンさんが演じるランドール・マッコイ役を担当した立木文彦さんは「(大塚さんの声は)一つの見どころ、聴きどころですね」と力を込める。大塚さんと立木さんに、日本語吹き替え版でのドラマの楽しみ方やアフレコ時のエピソードなどを聞いた。(毎日新聞デジタル)
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「宿敵 因縁のハットフィールド&マッコイ」は、9月発表の第64回エミー賞で合計で16のノミネートを獲得し、主演のコスナーさんが「ミニシリーズ/TVムービー主演男優賞」など計5部門で受賞した話題作。川をはさんでウェストバージニア州側とケンタッキー州側に暮らすハットフィールド家とマッコイ家。それぞれの家長のアンス(コスナーさん、声・大塚さん)とランドール(パクストンさん、声・立木さん)は、南北戦争でともに戦った仲だった。しかし、アンスが脱走し、また北軍兵として戦ったランドールの弟ハーモンがアンスのおじジム・バンスに殺されたことから、両家の間に軋轢(あつれき)が生まれ、激しく対立するように。そんな中、アンスの息子・ジョンジーとランドールの娘・ロザンナが互いに愛し合うようになり……というストーリーが展開する。
米国では「ハットフィールド&マッコイ」といえば、「ライバルとの激しい争い」を指す言葉になったほど。ドラマを見て、大塚さんは「面白かったです。米国っていう国がまだ若い国なんだなと思った」と話し、もともと西部劇が大好きという立木さんも「映像を見たときに引き込まれましたね。一役者というより一視聴者になったような感じ」と笑顔を見せる。
海外ドラマの吹き替え版の魅力について、大塚さんは「字と画(映像)を見なくて済むというのが一番の魅力」と力を込める。微妙なニュアンスでさまざまなことが伝わる日本語は難しい言葉だといい、「日本語に載せ替えてあげることで、場合によっては、その映っている人たちよりも優れたやりとりが生まれることがあるわけで。本当はそうならないと意味がないんですけど」と持論を展開。
一方で、立木さんは「米国が原産国ですが日本で発信しますよ、みたいなもの」と発言。洋画や海外ドラマに日本独自の解釈があってもいいといい、「日本語に変換して内容がさらに分かることもあると思うんですね、それが吹き替えのよさだと思う。絶対にすたれるものではない」と吹き替え版への熱い思いを明かした。
大塚さんは「全部見てね、録画でもいいから。できればリアルタイムで見てね」とアピール。立木さんは「海外ドラマというカテゴリーがあるとしたら、いい意味で異質で本当に映画という感じ。3話で完結するので見やすいと思うし、お正月に見るには最高です」と視聴者に呼びかけた。
海外ドラマ「宿敵 因縁のハットフィールド&マッコイ」は、13年1月1~3日午後8時からWOWOWプライムで放送。全3話。
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