田辺誠一:初の特撮出演に「やっとこの世界に入れる」と感激 「ネオ・ウルトラQ」舞台あいさつ

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 円谷プロの空想特撮シリーズ第1弾「ウルトラQ」の新シリーズ「ネオ・ウルトラQ」の舞台あいさつ付き試写会が9日、東京都内で行われ、不可解な出来事に引き寄せられる心理カウンセラー・南風原仁(はいばら・じん)役で主演を務める俳優の田辺誠一さんが登場。地元が「ウルトラマン発祥の地」の祖師ケ谷大蔵(東京都世田谷区)だという田辺さんは、初めての特撮番組出演に、「子どものころ、円谷プロの倉庫や(特撮の)セットに行って、発泡スチロールのビルとかをもらって遊んでいた。やっとこの世界に入れる」と、喜びを語った。

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 舞台あいさつには、田辺さんのほか、南風原の行きつけのバー「トビラ」のマスター・白山正平役を演じる尾上寛之さん、ナレーションを務める長塚圭史さん、第2話に出演するクリーニング店を経営する洗濯が得意な怪獣「ブレザレン」も登場した。作品の魅力について、尾上さんは「世界観がすごい。音も色も、大事に作り上げてきた」と語り、長塚さんも「スタッフ全員がものすごく情熱を持って作っている。怪獣はいると信じている前提が面白い」とコメントした。初の特撮について、田辺さんは「やったことがない分、新鮮でした。意外と自然に受け止めた」と語り、「ウルトラマンが出てこないから誰も解決してくれない。すごくいい“気持ち悪さ”が心に残るので、それをじわじわ楽しんでもらえたら」と作品をアピールした。

 観客から「自分がもし宇宙人だったらどんな能力を持ちたい? 正体を明かす?」と質問されると、田辺さんは「なるべく穏便に生活したいんで(正体は)黙っている。(能力は)料理とか作れるといいな」と笑顔で話し、尾上さんも「いわないと思いますね。(能力は)スパイダーマンみたいに壁にくっつけるとか。(「ワンピース」の)ルフィみたいに伸びたりとか……」と答えた。長塚さんは「正体は絶対にいわないと決めている」と断言、能力については「ジャンプします。すごいジャンプです!」と興奮気味に語ったが、「きっと酔っ払ったら自分の正体をしゃべっちゃうでしょうね~、ジャンプも酔っ払ったら見せちゃうんでしょう」と語って、会場を沸かせていた。

 「ネオ・ウルトラQ」は、円谷プロとWOWOWが共同制作。舞台は第1弾から47年後、心理カウンセラー・南風原仁(田辺さん)、トラベルカルチャー誌のライター・渡良瀬絵美子(高梨臨さん)、バー「トビラ」のマスター・白山正平(尾上さん)という境遇も考え方も全く異なる3人が、南風原の恩師・屋島教授(島田雅彦さん)に助けられながら、人間に危害を加えず黙々と歩き続ける“ニルワニエ”、自らの星と地球とでビジネスを行う“ヴァルカヌス星人”など、さまざまな怪獣・宇宙人たちと対峙(たいじ)する……というストーリー。WOWOWプライムで12日から毎週土曜午後9時に放送。全12話で第1話は無料放送となる。(毎日新聞デジタル)

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