お笑いコンビ「オードリー」の若林正恭さんが6日、東京都内で行われた映画「ひまわりと子犬の7日間」(3月16日公開・平松恵美子監督)の公開記者会見に、主演の堺雅人さん、中谷美紀さんらキャストと共に出席。映画初出演の若林さんは、「初めての映画がこういうすばらしい映画で、光栄に思っています」とあいさつ。同作は犬と人間の絆を描く物語だが、犬が苦手だったことを明かした若林さんは、「犬とたわむれるシーンが1シーンだけあるということで、一生懸命犬に慣れる努力をしまして……。本編見たらそこがカットされていた」とがっかりしていた。
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映画は、動物管理所に収容された母子の犬をめぐる実話を基に、命と愛を描く感動作。山下由美さんのノンフィクション「奇跡の母子犬」(PHP研究所)を原案に、平松監督が脚本を担当した。宮崎県のとある農家で育てられた子犬「ひまわり」は、ある事情で“ひとりぼっち”になってしまい、苦難に見舞われながらも、強く成長して小さな3匹の子犬たちを授かった。ところが子犬たちは動物管理所に収容され、飼い主が見つからなければ7日後に殺処分されることに。そのとき、管理所職員とその家族、仲間たちの取った勇気ある行動とは……というストーリーが展開する。
若林さんは報道陣から「苦手な犬は克服したのですか?」と問われると、「柴犬(ひまわり役を演じた女優犬・イチ)のみ触れるようになった。なでられるようになったので、わんちゃん克服したかなーと思ったけど、チワワは触れなかった」と告白。相方の春日俊彰さんからは、「『監督は(春日さんの)友情出演的なことは言ってないか?』とか聞かれましたけど、全くないと伝えてました」とキッパリと話し、笑わせていた。
会見には、俳優のでんでんさん、吉行和子さん、子役の近藤里沙さん(13)、藤本哉汰くん(9)、平松監督も出席。自身の故郷・宮崎県が舞台の同作で動物管理所職員・神崎彰司を演じる堺さんは、「宮崎出身の僕にとっては家宝のような作品。改めて宮崎弁素敵だなと思った」とにっこり。一方で、中谷さんは、「宮崎弁は、堺さんが最も思い入れのある点でした。監督よりも、方言指導の先生よりも最も厳しかったのが堺先生でした」といたずらっぽい笑みで告白。監督のOKが出ても、堺さんからNGが出ることもたびたびあったといい、「でんでんさんと『怖いね』と恐怖におびえていました」と暴露し、堺さんをあわてさせた。
また中谷さんは撮影で苦労したことについて、「小型犬のワンちゃんが、私の目の前でうんちをなさって、本番中にご自分で召し上がったんです。ほえたお口から排せつ物のにおいが漂ったのがとても大変でした」と仰天エピソードを告白。シリアスなシーンだったので、「笑いをこらえるのが大変だった」というが、若林さんは「そのときの中谷さんのセリフが『もう見てられん』だったので、鮮明に覚えてます」と話し、堺さんらを爆笑させていた。
映画「ひまわりと子犬の7日間」は3月16日公開。(毎日新聞デジタル)
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