1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、「月刊少年サンデーGX」(小学館)で連載、女子高生の殺し屋たちのバトルを描いた高橋慶太郎さんのマンガ「デストロ246」です。
ウナギノボリ
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レストランチェーンを営む実業家・透野隆一は、家族を殺され復讐のために南米のマフィアの元にいる少女の殺し屋2人を雇う。2人は貧困によって幼いころから殺し屋としての教育を受けて育った17歳の少女たち。透野は南米へ飛び、2人を手に入れ、翠(すい)、藍(あい)と名付け、日本へ連れ帰る。そして2人は自らの希望で学校に通うことになる。
「このマンガには男はザコしか登場しません」。「デストロ246」の連載を始めるにあたり高橋先生はそういいました。そのコメントをちゃっかりパク……、いや流用し、「クソ凶暴な女子がメーン」なんていう下品な文言を足して単行本の帯にしたのは自分です。先生、ごめんなさい。怒られるかと思いましたが、今のところは大丈夫みたいです。大人ですね。
さて「WHITE FOX」さんのお力で高いクオリティーでアニメ化され、おかげさまで単行本が累計300万部の大ヒットとなった「ヨルムンガンド」!! その次の作品は冒頭の言葉通り、とてもシンプルかつ明快なコンセプトの作品になりました。「アサルトライフルは描くのが大変だからしばらくいいかも」といっていた先生。第1話のネームを読んだとき、藍ちゃんがG36を乱射するさまを見て、「あれー?」と思いましたが、ツッコミませんでしたよ。自分も大人ですから。
本当に男はザコキャラだけで大丈夫なのか? そんな心配をけちらすがごとく、第1集の画面を疾走し、舞い踊り、猛(たけ)りまくる「クソ凶暴な女子たち」が痛快なこと! ああ、意外と成立するもんなんですね、と目から鱗(うろこ)でした。よろしければみなさまもぜひ。面白いですよ。
凶悪で凶暴でクソ恐ろしい3K女子高生の殺し屋たち(殺し屋、殺し屋を殺す殺し屋)が殺して殺して殺しまくり! 「帰りに気になってたあのお店に行かない?」みたいな軽ーいノリで彼女たちは、気に食わない方々をぶっ殺しまくるわけです。派手な銃撃戦と息をのむ接近戦は、爽快の一言に尽きます。残虐な殺し方もジャンジャン出てくるので万人にオススメできませんが、「バイオレンス、ドンと来い!」という方にはぜひぜひ!
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