フジテレビ:視聴率3位に「反省点も多い」 4月改編で反転攻勢へ

12年視聴率3位に終わり、4月に反転攻勢をかけるフジテレビ
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12年視聴率3位に終わり、4月に反転攻勢をかけるフジテレビ

 フジテレビは1日、4月の改編説明会を開き、平日午後にスタートさせる新番組「アゲるテレビ」や豪華ドラマのラインアップなどを発表した。かつては視聴率トップ争いの常連だったが、12年の視聴率で3位に甘んじたことについて立松嗣章編成部長は「反省すべき点も多い。今は一個ずつ改善していく段階。ホップ・ステップ・ジャンプでいえば当然最初の段階だが、とにかくスタート地点に立っているということを認識しています」とコメント。「改編のテーマは『MOVE!もっとフジテレビ』。とにかくフジテレビらしく。話題を作って前に進んでいくという姿勢を出していきたい。今年1年フジテレビは前に進んでいく」と反転攻勢に向けて意気込んだ。

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 ドラマでは、月9枠には福山雅治さん主演の大人気ドラマ「ガリレオ」、かつて「ショムニ」や「お水の花道」などの人気作を放送した水曜午後10時台にはドラマ枠を復活させて人気グループ「嵐」の櫻井翔さん主演の「家族ゲーム」など豪華ラインアップがそろった。立松編成部長も「今年の春はとにかくドラマが豪華ラインアップ。“惑星直列”と言っていいほど豪華なキャスト、企画がそろいました。『ガリレオ』はじめ豪華ドラマでフジテレビ全体で盛り上がっていきたい」と自信を見せ、「(4月の新ドラマは)フジテレビのドラマの集大成になると思う。若い人を中心にドラマのフジテレビということをさらに視聴者に向けて訴えていけたらと思っています」と力をこめた。

 また、平日午後帯では現在、情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ・日本テレビ系)や人気ドラマ「相棒」(テレビ朝日系)のリピート放送など強力なライバルが存在しており、フジテレビが昨年に平日午後に移行させた情報番組「知りたがり」は苦戦中だ。このため、同番組を3月で終了させ、4月からは新たにフリーキャスターの大塚範一さんと西尾由佳理さんが初タッグを組む情報番組「アゲるテレビ」を平日午後(午後1時58分~3時半)に投入。夕方の報道番組「スーパーニュース」を現在の午後4時50分から20分前倒して拡大、午後4時半からのスタートに変更するなどリニューアルを図り、「相棒」の“牙城”を切り崩したい考えだ。

 改編率は全日帯(午前7時~深夜0時)16.4%、ゴールデン帯(午後7時~10時)22.4%、プライム帯(午後7時~11時)26.8%とやや高めとなっており、改編はこのほか、同局の看板バラエティー番組の一つ、「ピカルの定理」が水曜午後10時から午後8時台のゴールデンタイムに昇格。人気番組「料理の鉄人」を13年ぶりに復活させて昨年10月にスタートしたものの苦戦が続いている金曜午後8時台の「アイアンシェフ」は3月で終了、同枠では新バラエティー番組「人生の正解TV~これがテッパン!~」をスタートさせる。

 また、大ヒットドラマ「マルモのおきて」などを放送した日曜午後9時台は、ドラマ枠からバラエティー枠に変更。お笑い芸人の加藤浩次さんとフリーアナウンサーの高島彩さんがMCを務める「テレビ社会実験バラエティ あすなろラボ(仮)」を放送。「COOL TV」ゾーンと位置づける午後11時台では、お笑いコンビ「ナインティナイン」の矢部浩之さんとタレントのマツコデラックスさんがMCのトークバラエティー「アウト×デラックス」をレギュラー化し、木曜午後11時~11時半に放送する予定だ。(毎日新聞デジタル)

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