第36回日本アカデミー賞:阿部寛が初の最優秀主演男優賞「今度は日本人役で」

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 「第36回日本アカデミー賞」の授賞式が8日、東京都内で開かれ、大ヒット映画「テルマエ・ロマエ」に主演した俳優の阿部寛さんが初の最優秀主演男優賞に輝いた。プレゼンターの井上真央さんから名前が読み上げられると阿部さんは、「ええ、すいません。えっと。まさかと思いましたね」とやや震える声で話し出し、「こんなでかい体なのに鳥肌が立って情けないです。今度この壇上に帰ってくることができたら、日本人役で。ありがとうございました」とユーモアを交えながら、喜びをかみしめた。

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 映画は、ヤマザキマリさんの異色の“風呂”マンガ「テルマエ・ロマエ」を実写化。古代ローマ帝国の浴場設計技師ルシウス(阿部さん)が、ある日、現代の日本の銭湯にタイムスリップ。そこで出会った日本人を「平たい顔族」と呼び、目にした新たな発見を次々とローマ帝国の風呂づくりに生かしていく……というストーリー。ルシウスと遭遇するマンガ家志望の女性を上戸彩さんが演じたほか、古代ローマ人役で市村正親さん、北村一輝さん、宍戸開さんらも出演した。

 阿部さんは「イタリアでは、(外国人の)エキストラの方が300人くらいいたんですが、僕が一番か二番くらいに背が高かったのでびっくりしました。最初は青いコンタクトとか入れないといけないかなと思ったんですが、そのままでいいといわれました。親に感謝してます」と笑わせ、洗浄便座を初体験するシーンについては「ちょっと屈辱でしたけどね。白目むいてくれといわれた時は、できないと言いましたけど、3パターンやってといわれて、結局使われました」と苦笑交じりに明かしていた。(毎日新聞デジタル)

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