SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第8話 弱虫で泣き虫!人魚姫しらほし
12月22日(日)放送分
1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、「別冊マーガレット」(集英社)で連載中で、校内に結成した「有言実行委員会」の活動を通じて恋や友情を育む高校生たちの姿を描いた渡辺カナさんのマンガ「花と落雷」です。
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あこがれていた南百瀬(なもせ)君とコース替えで会いにくくなってしまった高校1年生の海美帆(うみほ)。南百瀬君のことを思いながら校舎の窓から外を見ていると「恋の悩みか?」と声をかけてくる人物がいた。「告白したいのか?」と聞かれ、なにげなく「うん」と答えた海美帆に、その人物は有言実行委員会委員長の愛崎八千代と名乗る。有言実行委員会とは、1人ではできないことを後押し、手助けして、思いを達成させるというのだが……。
新人ながらも、「このマンガがすごい! 2013−オンナ編」では2作目のコミックス「星屑クライベイビー」が18位にランクイン! そんな別マの最注目ルーキー、渡辺カナさん初の通巻コミックスです。
告白できない女子・海美帆の前に突然現れた「有言実行委員会」の委員長を名乗る愛崎八千代。元気な八千代ちゃんですが、連載が始まる前は男子にするか女子にするか悩んだことも……。(この模様は1巻に収録!)
2巻では、元気な八千代ちゃんの隠された過去話へと突入していきます。これぞ渡辺カナ節ともいうべきストーリーにぜひ注目してください。
また途中から「有言実行委員会」のメンバーとなる四宮くんにも大反響をいただいております。少女まんがのヒーローとしては断トツにネガティブでリーダーシップの欠片(かけら)もない彼ですが、だがそこがイイ! そんな彼と主人公・海美帆ちゃんの恋も2巻で描かれていきます。
ご本人は原稿中に歌う鼻歌が変わってたりと楽しい方ですが、誰が読んでも次世代の才能を感じていただける1冊になっています。
キラキラな青春をぜひご堪能あれ。
このマンガに出てくる子たちはみんな一生懸命です。そしてその一生懸命さのなんとまぶしいこと! 友だちの助言を吸収し、どんどん成長する海美帆も、真摯(しんし)な言葉でみんなを応援する八千代ちゃんも、不器用で、誤解したりさせたりしながらも自分なりに行動する四宮君も、みんないい子。自分の弱さと必死で戦っている姿がとてもいとおしいです。彼らのまっすぐさを見ていると、何もせずにため息をついてあきらめてるのはもったいないなと気づかされます。他人とかかわることを怖がらない勇気がわいてくるようなマンガです。
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2024年12月24日 03:00時点
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