MD松尾のヒット解析：「ガンダムブレイカー」「討鬼伝」が期待以上の大ヒット

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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　全体的にかなり好調で、特にソフト部門は想定よりかなり上ぶれしました。トップは予想通り「ガンダムブレイカー」（PS3、バンダイナムコゲームス）。期待以上の素晴らしい成績で、カスタマイズできるガンプラで、ほかのプレーヤーと協力して戦うという着眼点の勝利でしょう。2、3位は「討鬼伝」（Vita・PSP、コーエーテクモゲームス）。こちらも大ヒットで品薄模様。特にPSP版はまったく需要に追いついていません。まだVitaを持っていない小中学生のPSPユーザーが大きく動いたということでしょう。

　◇今週の動き

　人気シリーズの最新作「地球防衛軍4」（PS3・Xbox360、ディースリーパブリッシャー）のPS3版が首位と予想。レイザーラモンの2人を起用したテレビCMを、深夜帯を中心に積極展開。面白い出来栄えで高いプロモーション効果も期待できそう。2、3位には「ガンダムブレイカー」「討鬼伝」が残りそうです。

　◇ランキングは次の通り。（6月24～30日・TSUTAYA調べ・限定版含む）

1位　ガンダムブレイカー（PS3）

2位　討鬼伝（Vita）

3位　討鬼伝（PSP）

4位　新・世界樹の迷宮　ミレニアムの少女（3DS）

5位　エスカ＆ロジーのアトリエ（PS3）

6位　ラスト・オブ・アス（PS3）

7位　デジモンワールド リ：デジタイズ デコード（3DS）

8位　ドンキーコング リターンズ3D（3DS）

9位　トモダチコレクション 新生活（3DS）

10位　デート・ア・ライブ　凜祢　ユートピア（PS3）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。