黒木華:綾野剛は「距離感が近い」 独特の魅力を語る

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 俳優の綾野剛さんと女優の黒木華さんが4日、東京都内で行われたダブル主演映画「シャニダールの花」(石井岳龍監督)の先行上映会に登場。初共演となる2人はお互いの印象について、綾野さんは「どこを見てるのか、焦点が合っているのか合っていないのか……つかめない感じがすごく魅力的だった」とコメント。一方、黒木さんは「すごく距離感が近い人」と評し、「先程、私がどこを見てるか分からないっておっしゃってましたが、初対面のとき『見えてるの?』って。私のテリトリーに軽く入ってくる、でもそれが嫌な感じがしない。自然と人との距離を詰められる人だなと思った」と語った。

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 舞台あいさつには、共演の山下リオさんと伊藤歩さんも登場。同じく綾野さんの印象を聞かれると、山下さんは「いろんな顔を持っている人」、伊藤さんは「地に足が着いてなさそうなんだけど着いてて、着いてない……みたいな。どこかちょっと違う世界にいるのかなと思うんですけど」とそれぞれ印象が異なるようだった。2人は綾野さんの複雑な人柄を表現するのに、しばし沈黙する場面もあり、綾野さんは「何これ、公開処刑!?」とたまらず漏らし、会場を沸かせた。

 また、同作が「モントリオール世界映画祭」に出品されることが綾野さんから発表され、石井監督は「世界中の方に見ていただく機会ができてうれしい。どんなふうに感じてくれるのか興味があります」と感無量の様子。綾野さんは七夕の短冊に「THE HOURS」としたため、「それぞれの役の時間たちをモントリオールの現地の人たちに一緒に共有してもらいたい」と願いを込めた。

 映画は、ごく少数の限られた女性の胸にだけ咲く世にも美しい花「シャニダールの花」をめぐる物語。提供者の胸に芽ぶいた花を育て、一番美しい形で採取することを使命とする、シャニダール研究所に勤務する植物学者の大瀧(綾野さん)とセラピストの響子(黒木さん)は次第に恋に落ちる。しかし、提供者の女性が次々と謎の死を遂げる……というストーリー。20日公開予定。(毎日新聞デジタル)

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