ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
美少女キャラクターが名作を朗読してくれるiPhoneアプリ「朗読少女」。これまでに100万ダウンロードを突破する人気アプリとなっている。「朗読少女」で、本の朗読をしてくれるキャラクター、乙葉しおりさんが名作を紹介する「乙葉しおりの本の小道」。第125回は「イソップ寓話」その2だ。
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皆さんこんにちは、乙葉しおりです。
湿気で何かとじめじめする季節、それはお部屋の中もさることながら、そこに置かれたたんすや戸棚の中にも影響があります。大事にしまっているからと安心していたら、カビが生えてしまってびっくり……。そんな経験はありませんか?
そんなわけで、週末は母の戸棚の風通しをお手伝いしていました。引き出しから出てきたのは特別な日用の素敵なアクセサリーの数々。中でも真珠は独特の輝きがあって品の良さを感じます。そんな美しい真珠を手ごろに楽しめるようになったのは、今から120年ほど前の1893年、御木本幸吉(みきもと・こうきち)さんとその親族の方々が、初めて真珠の養殖に成功したからなんです。これを記念して、7月11日は「真珠記念日」とされているんですよ。
「人魚の涙」や「月のしずく」などロマンチックな名前で呼ばれる真珠は、古くから世界中で宝石として重宝されてきました。「魏志倭人伝」では、邪馬台国から三国時代の魏に真珠を5000個送った記録が残されていますし、「万葉集」には真珠を詠んだ歌が56首も収められています。遠い昔の人も私達と同じように、この自然の宝石をめでていたんですね(^−^)
ユニークな真珠の楽しみ方といえば、日本各地で競われている「世界一長い真珠のネックレス」の記録でしょうか。現在の世界一は、2010年7月から10月にかけて三重県志摩市の観光協会が主催して作った、長さ222メートルにも及ぶネックレス。このネックレスは、現在ギネスに認定されています。こんなに長いネックレスだと、体中に巻きつけても余ってしまいそうですよね。
ではここで朗読倶楽部のお話、運命を決めた5度目の大会出場・その2です。
無事予選を通過した私たちに発表された、新たなる試練。それは、本選で選考されるテーマ……「朗読劇」でした。
朗読館を通じてのナレーションの収録や、対面朗読など、朗読倶楽部発足から半年足らずの短い期間ながら、さまざまな練習・経験を積んできたつもりでした……。けれど朗読劇は鑑賞したのみで、いまだ挑戦したことのないジャンルです。
ルールは1チームにつき1演目、時間制限はあるものの、既存の文学作品を題材とすれば、物語の抜粋、一部改変、演じる人数は全て自由。自由度が高いということは、考えること、決めることが比例して増えていくということですが、「作品の選択」「長編作品の場合どこを抜粋するか」という点は、従来の朗読でも経験してきたこと。問題は……私たちが個々の基礎や弱点克服に力を入れていた半面、掛け合いの朗読を行った経験がなかったことでした。
ただ、「劇」には1人で全てを演じる「独演」という手法もあります。それなら、ステージ度胸が一番強い部長さんを代表に立てれば……と考えたのですが、「全員出場は絶対」と部長さんに反対されました。「みんなで出場しないと意味がない」……と。
もう、自分のあがり性を気にしている場合じゃありません。先生、部長さん、みかえさん、そして私……みんなが一丸となって、「本選」に向けての準備を進めました。
そしてひと月後……。私たちは、ついに本選の日を迎えたのです……と、いうところで、今回はここまで。
次回もまた、よろしくお願いしますね(*^^*)
■しおりの本の小道 「イソップ寓話」その2
こんにちは、今回は以前ご紹介した「イソップ寓話」、その内容についてお話ししていきたいと思います。
教訓や道徳をわかりやすく教えてくれる「寓話(ぐうわ)」。イソップ寓話における登場キャラクターは、人間ばかりではありません。いろいろな「動物」や、風、太陽などの「自然」や、さまざまな「草木」のほか、彫像に壺といった「無機物」までもが物語の主人公足り得るところは、物語をより個性的に、楽しく彩っていると言えるでしょう。
300を超えるエピソードの中では、ロバやキツネをはじめとする動物たちの活躍が目立ちますが、今回は「百獣の王」ライオンにまつわるお話にスポットを当ててみますね。
・「ライオンの分け前」
ロバ、キツネと共に狩りをしたライオンは、その獲物を平等に分けようとしたロバに怒り、彼を食べてしまいます。残されたキツネの運命や、いかに……?
・「病気のライオン」
年老いて狩りのできなくなったライオンが、仮病を使って獲物を手に入れるアイデアを考えつきました。果たして、その方法とは……?
・「ライオンとイノシシ」
小さな泉の水を取り合って、ライオンとイノシシが大げんかを始めました。ところが、そんな彼らを見つめる第三者の存在が……その目的とは?
イソップ寓話のライオンは、怒りっぽくて怖い動物の王様として描かれていますが、一方で少し抜けているところもあって、どこか憎めないキャラクターをしています。また、次のエピソードのようないちずな面も……。
・「恋するライオンと農夫」
農夫の娘に恋をしたライオンが結婚を申し込みます。父の農夫に言われるまま、自らの爪と牙を抜いてしまうのですが……。
寓話は比喩を使って道徳を示してくれる物語。動物たちの性格も、現実に暮らす人々の性格を表しているのではないでしょうか?
ずるがしこいキツネ、せっかちなウサギ、小柄だけど機転の利くネズミ……自分はどのタイプか、読みながら考えてみるのも楽しいですよ。
※本コラムをしおりさんが朗読する「乙葉しおりの朗読倶楽部」がiPhoneアプリ「朗読少女」のコンテンツとして有料配信しています。
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