2020年オリンピック・パラリンピック東京開催決定都民報告会が10日、東京都庁の都民広場(東京都新宿区)で開催され、猪瀬直樹知事、国際オリンピック委員会(IOC)総会の最終プレゼンテーションでスピーチしたフェンシングの太田雄貴選手、パラリンピック陸上の佐藤真海選手らが登場し、多くの都民が見守る中、祝勝のくす玉を割り、20年の東京五輪開催決定を祝った。
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20年の東京五輪開催が決定した瞬間に号泣した太田選手は「今日お集まりの皆さん、ありがとうございました。こんなにたくさん集まっていただいて幸せ。プレゼンテーションは緊張していたが、いっぱい泣いてすみません。あんなに泣くことは生涯ないと思う。一番幸せでした」と改めて喜びをかみしめた。また、佐藤選手も「こんなに集まっていただくなんて予想以上ですごくうれしい。(プレゼンでは)アスリート代表として思いを伝えるのが私の役目だと思ったので一言一言話しました」と振り返り「この熱気を7年間でさらに大きくして、世界中からやってくるアスリートや観客の皆さんを迎えましょう」と呼びかけ、都民広場に駆けつけた観客から「ありがとうー」などと声援を受けた。
猪瀬知事は「ただ今ブエノスアイレスから戻りました。都民、国民の声援はブエノスアイレスに届きました。お陰様で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックは東京で開催することが決まりました」と報告し「オールジャパンのチームが勝ったのです。2013年9月7日、日本時間9月8日は歴史に刻まれます。新しい歴史を作るのです。2020年の開催まで希望を作って、元気を出して頑張りましょう」とあいさつした。
2020年の東京五輪は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで7日に開かれた国際オリンピック委員会(IOC)の第125回総会で、IOC委員の投票により決定。東京での五輪開催は1964年以来、56年ぶり2回目。日本での五輪開催は72年の札幌、98年の長野の冬季五輪を含めて4回目となる。
報告会には水野正人・招致委員会副理事長、東京都議会の吉野利明議長らも出席した。(毎日新聞デジタル)