レーシングドライバーの佐藤琢磨選手が27日、宮城県山元町の山下第一小学校を訪問し、児童83人に特別課外授業を行った。佐藤選手は、大学時代にレーシングドライバーを志し、20歳で中退して海外へ渡ったことなど自身のエピソードを語り、「将来の夢に向かってあきらめず、信じる力を持って頑張ってください」と、子どもたちにエールを送った。
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特別課外授業は佐藤選手が発起人となって東日本大震災の復興支援活動を行っている「With you Japan」と江崎グリコとの共同企画。佐藤選手は昼休みに6年生の教室で一緒に給食を食べたり会話をするなど子どもたちと交流し、体育館で行われたイベントでは、「夢を実現させるための方法 ~No Attack,No Chance!~」と題した講演を行い、「何かをやりたければ、たとえ何もないところからでも行動を起こさなければ始まらない」と説明した。
また、将来の夢をトートバッグに描く「ワークショップ」も開催。子どもたちは、F1レーサーやプロ野球選手、水泳のコーチ、マンガ家など、それぞれ自身の夢をバッグに描き、佐藤選手に披露した。その後、校庭にお菓子を積んだワゴン車「グリコワゴン」が現れ、佐藤選手が子どもたちに手渡しでプレゼントした。
佐藤選手は「甚大な被害を受けた被災地の復興までは本当に長い道のりだという現実に、胸が締め付けられます。個人的にもいろいろな方が行っている支援活動にできる限りの協力をさせていただいていますが、自分が夢を持ってレースの世界で走っている以上、やはり子供たちには大きな夢をたくさん持ってもらいたいと常に願っています」とコメントしている。(毎日新聞デジタル)