1962年、36歳の若さでこの世を去った女優マリリン・モンローが残した手紙、詩、メモなどの未公開文書を集めた書籍を元につくられたドキュメンタリー作「マリリン・モンロー 瞳の中の秘密」は5日、公開された。マリリンの出演作、写真なども数多く紹介している。ユマ・サーマンさんやリンジー・ローハンさんら10人の女優たちがマリリンに、ベン・フォスターさんらが関係者になり代わって語り部となり、“20世紀のセレブ”の実像に迫る。
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1950年代。モンローウオークを披露した「ナイアガラ」や「紳士は金髪がお好き」などの映画が立て続けにヒットし、マリリンはハリウッド女優としてスターダムを駆け上がった。やがてマリリンは、映画会社「20世紀フォックス」が用意した「おバカなブロンド娘」という役柄のイメージに反発。正統派女優を目指して、アクターズスタジオのクラスに通い、リー・ストラスバーグの演技指導を受ける。やがて20世紀フォックスとの契約を解除し、プロダクションを設立。仕事は順調に見えたが、劇作家アーサー・ミラーとの結婚生活で悩みが生じ始め……という展開。
俳優がマリリンを語り継ぐ斬新な構成が面白い。当時のハリウッドの裏話を今の俳優たちに語らせている。ドキュメンタリーを数多く手がけてきたリズ・ガルバス監督は、あまりにも有名なこの20世紀のスターを、私たちにも似た一人の人間としてその人間性を浮き彫りにした。仕事や家庭に悩み、もがく姿。理想の自分と現実とのギャップに苦しむ姿。スクリーンの中、写真の中で輝きを放つマリリンは、その裏で演技に真摯(しんし)に取り組み、技術を磨こうとしている姿があった。結婚・離婚会見の映像から、公に出なかった自筆のメモ書きまで、マリリンの外側から内側まで立体的に見せてくれる。そして、複雑な生い立ちから来ると思われる愛への渇望など、強さとあやうさを併せ持つマリリンの不思議な魅力を改めて感じることができる作品に仕上がっている。5日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開中。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
キョーコ=出版社・新聞社勤務後、闘病をきっかけに、単館映画館通いの20代を思い出して、映画を見まくろうと決心。映画紹介や人物インタビューを中心にライターとして活動中。趣味は散歩と街猫をなでること。
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