機巧少女は傷つかない:ヒロイン声優・原田ひとみがアニメとスマホ用ゲームを語る

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 海冬レイジさんのライトノベルが原作のアニメ「機巧少女(マシンドール)は傷つかない」がiPhone、アンドロイド向けにゲーム化され、11月下旬に配信がスタートする。このほど、東京都内のレコーディングスタジオでゲーム用のセリフを収録したヒロイン・夜々(やや)役の声優の原田ひとみさんを直撃。アニメやゲームについて話を聞いた。

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 ◇意外に激しい戦闘シーンに苦戦 「グーパンなんですよ!」

 「機巧少女は傷つかない」は、魔術が発達した架空の大英帝国を舞台に、魔術回路が組み込まれた自動人形(オートマトン)の少女と人形使いの少年が繰り広げる学園バトルアクション。日本から来た少年・赤羽雷真(あかばね・らいしん)が、美しい少女の姿をした自動人形の夜々を操り、機巧魔術を扱う人形使いたちの頂点に立つ魔王(ワイズマン)の称号を得るために戦う姿を描いている。原作のライトノベルはMF文庫Jから発売されている。

 スマートフォン用ゲーム「機巧少女は傷つかないFacing “Burnt Red”」は、画面をタップやフリックしながら、自動人形を操作してバトルを繰り広げる3Dアクション。原作者の海冬さんが監修しており、オリジナルストーリーが展開されるほか、黄色い着物を身に着けた“キツネ耳”の迦具夜(かぐや)などオリジナルキャラクターが登場する。5日に公式サイトがオープンし、事前登録を受け付けている。

 夜々は黒いミニの着物に身を包んだ少女型の自動人形で、雷真を慕い、甘えたり、近付く女性に嫉妬する……という設定。原田さんは演技について「お人形なので、人間よりもデフォルメして演じている部分もあります。少女のような天真らんまんさもありつつ、女の子でもあり、色っぽいところもある」と説明する。原田さんは、2010年に発売されたドラマCDでも夜々を演じた経験があったため、スムーズに役に入り込むことができたといい、「アドリブを入れたり、自由にやらせてもらいました」と楽しみながらアフレコに望んでいるようだ。

 また、アニメは激しい戦闘シーンも魅力となっているが、原田さんは「肉弾戦なんですよ。グーパン(こぶしグーでパンチ)なんですよ! ドスの利いた声も必要ですが、夜々というキャラクターを考えると、どこまで力強くするのか、力加減が難しかった」と苦労したようだ。

 原田さんが歌うオープニングテーマ「Anicca」も人気を集めている。「夜々のキャラクターをベースに歌わせていただいています。好きだけど、人形なのでかなわない。でも一緒にいたい……という切なく、力強く、繊細な曲です。すごくテクニカルなので、今まで一番難しかったかもしれません」と明かす。「Anicca」のカップリング曲「Burnt Red」はゲームのテーマソングでもあり、「私に勝てると思う?みたいな“ドS”な感じで歌わせていただきました。切なさもあるし、夜々の少しわがままなところも出ている曲です」と説明する。

 ◇ゲームは「お布団の中でもやりこんで」

 「ゲームが大好き。RPGはレベル99にするくらいやりこみます。可愛い女の子がでてくるゲームも好きで、自分が声を担当したキャラは一押しになりますね。一時はネトゲ(ネットゲーム)廃人だったことも……」と“ゲーム愛”を語る原田さん。スマートフォン用ゲームのゲームについても「どこでもできるのでハマりますね。寝る前も楽しめるので」と一時は“中毒”になるほどプレーしていたという。

 スマートフォン用ゲームは、原田さんが演じる夜々をふくめ、人気キャラクターのセリフも多数収録されている。原田さんのお気に入りは「あなたのためなら、たとえ火の中、おスマホの中」というセリフで「アニメでは『火の中、お布団の中』というセリフなのですが、スマホのゲームということで、アレンジしています。可愛いですよね」と話す。また、これからゲームをプレーするファンに向けて「シナリオが深いんですよ。お布団の中でもいろいろなところでやりこんでください。友達も誘って楽しんでください」と語る。

 最後にアニメの今後の見どころを聞いてみると「夜々の役回りはシリアスな展開に花を添えること。私も自由に演じています。今後の展開を楽しみにしてください。私も仕上がりを楽しみにしています」と話していた。(毎日新聞デジタル)

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