樹木希林:イベントを自ら仕切る 是枝監督、リリー・フランキーもたじたじ

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 女優の樹木希林さんが6日、東京都内で行われた福山雅治さんの主演映画「そして父になる」のイベントに是枝裕和監督、リリー・フランキーさんらと登場した。司会を担当する是枝監督が「今日は(段取りを)何も考えないで来ました」と明かすと、樹木さんは「進めましょう!」と自らイベントを仕切って、是枝監督とリリー・フランキーさんを感心させたり、困惑させたりと独壇場だった。

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 イベントは、樹木さんらが観客からの質問に直接答えるトークショー。樹木さんは観客から質問が出ないと「あたしが疑問点ちょっと言っていいですか?」と、是枝監督に率先して質問。また観客から是枝監督に出された結末についての質問には、是枝監督より先に「それぞれの登場人物が違う人生を感じた。体験したのは無駄じゃなかったと(考えて)生きるんだと思います」と回答し、是枝監督を「僕のコメントとして使いたい」と感心させた。

 またリリー・フランキーさんに対しては「優しい役も、悪役もこなせるなんて。本業の役者はどうしたらいいの」と絶賛。「(私の役は)本当にいらなかった。今日もリリー・フランキーさんがいるなら、出てくる必要はなかった」とこぼし、「お母さんの役はもう限度。どうぞもう声をかけないでください。もう手いっぱいなんだからやめてください」と是枝監督に懇願していた。

 「そして父になる」は、息子が、実は出生時に病院で取り違えられていた他人の子供だったことを知らされた父親の葛藤や苦悩を描いた作品。5月にフランスで開催された「第66回カンヌ国際映画祭」で審査員賞を受賞した。(毎日新聞デジタル)

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