「セイ！ヤング」「吉田照美のてるてるワイド」などの人気ラジオ番組でパーソナリティーを務めたフリーアナウンサーの吉田照美さんが14日、文化放送（東京都港区）で自身のキャリア40年を振り返る自伝「ラジオマン 1974−2013 僕のラジオデイズ」（ぴあ）の発刊記念会見を行った。吉田さんは「なんとか若い人たちにラジオの面白さみたいなものを分かってもらえるとありがたい」と、「ラジオ離れ」といわれる若い世代にメッセージを送った。
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アナウンサー生活を振り返る著書は初めてという吉田さん。「（40年という）大きな節目だったので……。最初で最後の振り返りになるかもしれませんけど、大きな出来事（東日本大震災）も日本であったわけなんで、そこらへんもからめて自分の体験とともに一つ形にできたら」と発刊の理由を話した。ラジオの人気が低迷している現状については「“ラジオスター”みたいな人が生まれれば一気に解消できると思うんですよね。そういう人が1人生まれればラジオがまた活気づいたりとか、2人生まれればもっと活気づくみたいな……そういう世界だと僕は信じてるんですけどね」と長年携わってきたラジオへの思いを口にした。
また、「最初に聴いたラジオが面白くないと“ラジオってつまんない”ってなっちゃうんですけど、若い人にはぜひ4度ぐらいのお試しをしていただきたいと強く思っております。3回だとひょっとしたらぶつからないかもしれない（笑い）」とその魅力をアピール。自伝は「小学生にはちょっと理解できないと思うので、中学生以上の方に読んでいただければ……」と笑顔でアピールした。
著書は、吉田さんのラジオパーソナリティーとしてのこだわり、さまざまなラジオ番組やラジオというメディアに対する思いなどをつづった自伝。1974年にアナウンサーとして文化放送に入社した当時のエピソードやフリー転身後の活動はもちろん、「いまラジオに何ができるのか？」「ラジオにしかできないことは何か？」と、2011年3月に起きた東日本大震災とその後の原発事故に対する胸の内を明かしている。
「ラジオマン 1974−2013 僕のラジオデイズ」は256ページ、四六判ハードカバーで1680円で発売中。（毎日新聞デジタル）
