注目の新譜:松任谷由実「POP CLASSICO」 2年7カ月ぶりオリジナル盤はルーツと未来の融合

松任谷由実さんアルバム「POP CLASSICO」のジャケット
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松任谷由実さんアルバム「POP CLASSICO」のジャケット

 シンガー・ソングライターの松任谷由実さんが、通算37枚目のオリジナルアルバム「POP CLASSICO」(EMIレコーズ・ジャパン)を20日に発売した。

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 今作は、2012年11月20日にデビュー40周年を記念してリリースしたベストアルバム「日本の恋と、ユーミンと。」以来1年ぶり、オリジナルアルバム「Road Show」からは約2年7カ月ぶりのアルバム。タイトルは“CLASSICO=自らのルーツ、POP=未来との融合”というコンセプトを表している。サウンドで自身の音楽的ルーツであるブリティッシュロックやフレンチポップスのエッセンスをにおわせつつ、過去から未来という時の流れの中の1コマをあざやかにとらえた歌詞の世界が印象的だ。バンドアンサンブル、弦楽器、ホーン(管楽器)が織りなすアレンジには、生音のこまやかな息遣いが感じられ、感情の機微を表すソングライティングとの一体感は秀逸。聴く人の記憶とシンクロするセンチメンタリズムも含みながら、“今”という心象風景が目の前に浮かび上がってくるような感覚が味わえる。王道ではあるが緻密なアプローチによって、すがすがしいまでのポップミュージックを追求した1枚だ。

 アルバム「POP CLASSICO」は全12曲入り。初回限定盤はホログラフ仕様スリーブケース形態で、「ひこうき雲(RE−MIX)/荒井由実×松任谷由実」のオリジナル・ミュージックビデオを収録した特典DVD付き。加えて、全国ツアー先行予約シリアルナンバー応募券が封入されている。初回限定盤、CDのみの通常盤ともに3150円。(水白京/毎日新聞デジタル)

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