あまちゃん:ビッグバンドコンサート最終日 客席一体「潮騒のメモリー」を大合唱

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 今年ヒットしたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を担当した大友良英さんと劇伴(劇中音楽)のレコーディングに参加したメンバー総勢18人によるビッグバンド「大友良英&『あまちゃん』スペシャルビッグバンドコンサート」のツアー最終公演が5日、NHKホール(東京都渋谷区)で開かれ、全21曲を熱演した。アンコールの「潮騒のメモリー」では手拍子と大合唱で会場全体が盛り上がり、ラストのオープニングテーマの演奏が終わると観客の多くが立ち上がり、大きな拍手と歓声が上がった。

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 ライブは2部構成で、第1部はオープニングテーマで幕を開け、「あまちゃんワルツ」「ミズタク物語」「アイドル狂想曲」など、第2部は現代音楽風の新曲「トンネル~大地」で幕を開け、「奈落のデキシー(暦の上ではディセンバー)」「地元に帰ろう」「海」などを披露し、本編は「灯台」で幕を閉じた。

 第2部では主演の能年玲奈さんや“夏ばっぱ”役の宮本信子さん、脚本を担当した宮藤官九郎さんのビデオメッセージも流された。能年さんは「オープニングテーマは聴いただけでウキウキ、ワクワクして、朝から元気になれる曲。あと、私は『あまちゃんクレッツマー』が好きです」とコメントした。コミカルな場面に登場する曲「地味で変で微妙」を演奏した際は、大友さんが主人公の母、春子を演じた小泉今日子さんから「これが大友さんの本領なんだよね」と言われ、「微妙な気持ちになった」と明かすなど、ドラマのスタッフやキャストとの裏話も随所に飛び出し、“あまロス”(あまちゃんロス症候群)の観客の心を満たしていた。

 コンサートは2日に名古屋、3日に大阪で開催した東名阪ツアーの最終日。大友さんは「『あまちゃん』は本当に楽しく遊ばせてもらった。今日はめでたく卒業式です」とこのメンバーでのラストステージを惜しみ、最後に「『あまちゃん』を作ってくれたみんなありがとう! 小泉さんの歌(「潮騒のメモリー」)がどこかで聴けるかもしれないね」と大みそかの「NHK紅白歌合戦」での特別ステージへの期待感をあおった。

 「あまちゃん」は今年4~9月に放送されたNHK連続テレビ小説。岩手・北三陸の架空の田舎町を舞台に、東京で生まれ育ち、内気で引きこもりがちだった高校2年生のアキ(能年さん)が海女を目指すことになり、やがて“地元アイドル”として注目され、町おこしのシンボルとして駆り出されるようになる姿を描いた。驚いたときのせりふ「じぇじぇじぇ」が今年の「新語・流行語大賞」の大賞を受賞するなど、さまざまな社会現象を巻き起こした。サントラの第3弾は今月25日に発売予定。また30日午前8時から10時間特番をNHK総合で放送する予定。(毎日新聞デジタル)

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